同僚だったNさんから、お手紙を頂きました。元旦にお年賀状を頂戴したのにどうしたのかしらと封を切ると、年明けに出した私のお年賀状への返信でした。端正な居ずまいそのままの整った筆跡で、私がお年賀状でお尋ねしたことへのお返事が書かれていました。
職場でご一緒したのはたった一年でしたが、誠実なお人柄の源が「老子」の言葉にあることは存じてましたので、またお会いすることがあったらその魅力を教えて下さいという私の言葉へのお返事でした。
以下、Nさんの表現をそのままお借りしたいと思います。
老子の言葉について、次の一節を紹介致します。
「三つの宝」
第一の宝「慈愛」。これは全ての他人、この世のおのれ以外の全ての存在を慈しむ。第二の宝「倹約の心」。倹約して貯まった分の財を周りの者に分け与える。第三の宝「他人の上に立とうとしない心」。他人より偉くなりたいという欲望を捨てる。
「無為自然」
「無為」とは「為さぬこと」。本当の幸せにジャマとなることを為さぬ。「無為」に至れば、こだわらず、縛られず、何の無理もせず、自然のままに生きられる。
いかがでしょうか。
皆さま、いかがでしょうか。私にはちょっとむずかしい気がしています。