お正月

陰暦でお正月を「睦月」と言いますね。お正月には親戚縁者が集まって、みんなで仲良く(睦まじく)過ごすことから「むつき」というのでありましょう。

お正月の行事は「歳神」様を迎える祭り(祀り)なので、その歳神様を呼び寄せるために門松を立てます。門松には神さまを迎え入れる依り代(アンテナ)の役割があると考えられているのです。松は「祀る」にもつながり、常緑樹であることから繁栄や命のパワーの象徴とされます。それでおめでたいのですね。

またお年玉はもとは「年魂(としだま)」のことで神様にお供えした物を子どもたちにも分け与えたのが由来のようです。子どもが喜ぶ姿を見るのは嬉しいものですが、たくさんの現金は「現金な子」にしてしまうおそれもありますね。とはいえ子どもは現金だからよいということもあります。「今泣いたカラスがもう笑う」気持ちの切り替えは、見習うべき点かもしれません。

歳神様によって新しく宿った魂を保って、今年一年過ごしていけますように。