3、4年前、切り口の斬新なところが面白くて、今話題のセンテンス・スプリングこと「週刊文春」を欠かさずに購入して斜め読みしていました。チャゲアスのASKAが覚醒剤で逮捕されるよりも相当前に文春は話題にしていました。また、清原和博元プロ野球選手の問題も、ずいぶん前に扱っていました。
最近は買っても読む時間がとれなくなり、読み残した文春がたまっていく一方なので、よほどのことがない限りぐっとこらえて買わないようにしています。買ってしまうとどうしても読まないうちは捨てられなくなるからです。「積ん読(つんどく)」は精神衛生によくないので、魅力ある文春ですが我慢我慢・・・
我慢しているうちに、ベッキーの不倫問題を鋭く取り上げて、ベッキーが隠語として用いた「センテンス・スプリング」が巷に浸透する程になりました。乙武さんの問題も斬り込んでいたのかな。そして今日発売のものは「東京都知事舛添要一氏の政治資金の私的流用」の問題が大きく報じられているようです。
舛添氏が都知事に当選した折りに調べた彼の命式から、今回のことを私なりに分析してみたいと思います。
まず彼は、1948年11月29日生まれで現在69歳です。
年 戊(つちのえ)子(ね)
月 癸(みずのと)亥(い)
日 戊(つちのえ)午(うま) の生まれです。時間がわからないので3柱で観ていきます。
自分自身は信用を意味する大きな山の「戊(つちのえ)」です。その大きな山は「旺盛な火」をあらわす「午(うま)」がバックアップしているので、火山であるといえます。火の勢いが強いので夏生まれだと強すぎて何も育たない山となる危険があります。秋冬の生まれだと少しは火の勢いも抑えられるので、発達していく人だとみることができます。
彼は冬の生まれですから、活発に行動していくタイプであるとわかります。しかし独善的なところはありますので、自分の考えに固執すると信用が失墜してしまいます。さらに、「戊午(つちのえうま)」生まれの男性は「日刃(にちじん)」といって、「財」である妻を尅すか背くおそれありと考えられます。100%そうなるというものではありませんが、そういう傾向があるということなのです。まず、日にちの柱の情報でここまで読み取ることができました。
次に、「戊(つちのえ)」は「癸(みすのと)」と大変仲良しです。それを干合といいます。彼の命式をよく見ると、天干に「戊」がふたつあることに気がつきます。二つの「戊」が月干の「癸」を争うような形になるのです。
「土」の人にとって「水」は「財」の星になります。つまり女性だったり財産そのものだったりします。そして二つの「土」のうち一つは自分、もう一つは自分と同等なもの、たとえば友人や同僚と見ることができます。これはどういうことかというと、一つの財産なり女性を、自分と「自分と同等なもの」と争うという意味なのです。
都知事にとって「自分と同等なもの」の存在に「都民」を加えるのは無理がありますでしょうか。
さて彼は、これまで実にたくさんの女性と交際してきましたね。フランス留学中に知り合ったフランス人の女性と結婚して離婚。帰国後は片山さつき氏と結婚して離婚。今の妻との間に二児がいるものの、ほかの女性との間にも婚外子が3人いるそうです。もてる男なのでしょうか。
社会の顔をあらわす月の干が、知恵を意味する「癸(みすのと)」で、年支の「子(ね)」と月支の「亥(い)」が応援しています。「財」が多くて、それに振り回されるおそれがあるということです。「財」は「お金」であり「女性」だからです。
「水」が多いということは、なかなか頭もよいのではないかと見ます。そして彼の経歴を追ってみます。23歳で東大法学部政治学科を卒業するとすぐにその科の助手として着任。25歳の時にはパリ大学の国際関係史の客員研究員となります。さらに3年後、ジュネーブ大学の客員研究員となりここでは10年間勤めます。
昨日取り上げた森鴎外も語学に堪能でドイツ語のほかフランス語も流暢だったそうでうが、舛添氏は、フランス語のほか、英語、ドイツ語、イタリア語、さらにはロシア語までできるというから驚きです。日にちの柱に唯一ついている「学禄神」は学問・芸術が好き・得意であることを意味します。
2000年に実のお母さまを亡くしていらっしゃますが、この時大運で「辰」が廻っていました。「辰」は彼にとって「墓運」といって大切な人を失う暗示なのです。また先程「財」を尅すと申しましたが、「父」もまた「財」であり、実際彼は幼くして父親と死別しています。
そのほかにもとても特徴のある命式を彼は持っています。
大臣をしたり都知事までしているのに、命式内の「吉神」が異常に少ないのです。日にちの柱に「学禄神」が一つあるだけです。ふだん鑑定させていただいている方でこれ程まで少ない方はまずいらっしゃいません。
そのかわり彼には「羊刃(殺刃)」と「飛刃」が両方同時に命式内にあるのです。これは突発的に凶事の起こる暗示ですから怖いものです。ご自分の身体も注意が必要です!さらに現在の大運でもう一つ「羊刃」がついていますから、めちゃくちゃな強さで、きっと誰のいうことも聞き入れないのではないかなと思われるのです。
いかがでしたか。かなり独特な命式を持っていらっしゃる舛添要一氏の三つの柱から人生を読み解くことをしてみました。
本日もおつきあいいただきまして、ありがとうございました。