学校生活の中でも授業で見せる生徒の顔はごくごく一部です。控えめな子でしたら尚更のこと、オープンなタイプの子でもクラスで授業を受けている時と、休み時間はまた違います。
行事やクラブ活動で見せる顔は、本当に素敵です。友だちとの関係に加え、先輩後輩の関係でたくさんのことを得ることも多いように思います。
昨日はお昼休みと放課後の時間を使って、校内のちょっとした場所で演奏会が開かれました。マンドリン・ギター部による演奏です。10人にも満たない少ない人数による手作りの演奏会。ミニコンサートに向けて気の利いたパンフレットも用意して、ポスターまで作り、二日にわたっての演奏です。
生徒が発表できるようになるまで指導する先生にも頭が下がります。一度は無くなりかけた部を生徒と共につくり上げた若い先生の静かな熱意と、その先生の思いについていく生徒たち。後輩を指導する上の学年の生徒の頑張りと、しっかりした先輩に憧れの気持ちをも持つ新入部員たち。
こうやってこの子たちはたくさんの大切なものを自分たちで作り上げ、そして育てていくんだなぁとお昼休みのひととき、穏やかな時間の流れのなかでそんなことを思ったのでした。
演奏された中に私の好きなこの曲もありました。
にじいろ by 絢香
これからはじまるあなたの物語
ずっと長く道は続くよ
にじいろの雨降り注げば
空は高鳴る
眩しい笑顔の奥に
悲しい音がする
寄りそって 今があって
こんなにも愛おしい
手をつなげば温かいこと
嫌いになれば一人になってくこと
ひとつひとつがあなたになる
道は続くよ
なくしたものを数えて
瞳閉ざすよりも
あるものを数えた方が
瞳輝きだす
あなたが笑えば誰かも笑うこと
乗り越えれば強くなること
ひとつひとつがあなたになる
道は続くよ
これからはじまるあなたの物語
ずっと長く道は続くよ
にじいろの雨降り注げば
空は高鳴る
2014年のNHKの朝ドラ「花子とアン」の主題歌として歌われた曲です。
まだ30歳にも満たない彼女は既にきっと色々な経験をしてきたのでしょうね。「ひとつひとつがあなたになる」なんて歌詞、なかなか思いつくものではありません。思い出すと顔が赤くなってしまうような失敗も、心がチクっとなるようなことも、嬉しかったことも楽しい思い出も、全て今の自分を作り上げている、それが虹の色のように自分を織りなしているという歌かなと思います。
実際絢香さんが歌の道へと動き始めたのは早かったようです。中学生の時に進路希望を書く欄に「歌手」と書いたと言われています。高1のときに既に地元大阪でライブ活動を始め、自分で曲も作り、高2のときには福岡の音楽塾まで毎週末通って音楽理論を勉強し、本格的な創作活動を始めたそうです。
あの名曲「三日月」もこの頃の創作といいます。「日本有線大賞 最優秀新人賞」「第48回日本レコード大賞 最優秀新人賞」を2006年に獲得しています。
昨年は水嶋ヒロとの間に女の子も誕生したようで、子育てによってまた新たな視点での歌も生まれるかなと私は期待しています。
そんな絢香さんは宝石をあらわす「辛(かのと)」の人。月の干に「壬(みずのえ)」があるので、宝石は清らかな水によって洗われてキラッと輝きます。「傷官」というものを生み出す星の中でも最高の「金水傷官」を持ってらっしゃるということです。
身体に気をつけて、持って生まれた類まれな才能をこれからも生かしていっていただきたいと願います。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。
夏に向けて体調に気をつけてお過ごし下さいませ♡