週に一度お仕事している小学校の門をくぐると、すぐのところに大きな桜の木があります。
今はちょうど葉の色づきが秋の陽に照り映え、花の咲く春とはまた違う存在感があります。
子どもたちを見守ってくれているような温かみもあります。
樹木には使命感があるといいます、スピリチュアルの観点では。
よくお話の世界で、長い命を生きている木が人生や哲学を語るシーンがありますね。
あれはどうやら本当のことなのです。
木には土壌を耕してよい土にする役目があります。
空気中の二酸化炭素を取り込んで、光合成によって酸素を作り出す役目もまた。
花や実をつけて、虫や鳥や人までをもを喜ばせる役目も請け負ってくれています。
まだまだあります・・・
緑の葉っぱは木陰を提供してくれますし、寄りかかれば体を休めることをしてくれます。
緑の葉っぱは憩いそのもの、心を癒してくれます。
秋になって色づいた葉っぱの美しさは譬えようもありません。
木の幹には甘い汁を求めて虫も集まります。
幹や枝は切られて家になり、柱になり、テーブルになり椅子になり遊具にもなってくれます。
枯れたら薪となり、燃料としてさらに役立ちます。
すごい働きをしてくれる、それが木なのですね。
四柱推命でも「甲(きのえ)」の人は、思いやりに満ちた働き者が多いのです。
「甲(きのえ)」は樹木をあらわすからですね。
使命感を強く持っている方も多くいます。
「ぞうさん」で有名な まどみちおさんに、「よかったなあ」という詩があります。
ご存知の方も多いかと思いますがご紹介しますね。
よかったなあ まどみちお
よかったなあ 草や木が
ぼくらの まわりに いてくれて
目のさめる みどりの葉っぱ
美しいものの代表 花
かぐわしい実
よかったなあ 草や木が
何おく 何ちょう
もっと数かぎりなく いてくれて
どの ひとつひとつも
みんな めいめいに違ってくれていて
よかったなあ 草や木が
どんなところにも いてくれて
鳥や けものや 虫や 人
何が訪ねるのをでも
そこに動かないで 待っていてくれて
ああ よかったなあ 草や木がいつも
雨に洗われ
風にみがかれ
太陽にかがやいて きらきらと
「木」ほど偉くてはなくても、人間も世の中の役に立ちたいものです。
本日もお付き合いいただきましてありがとうございました。