義母の心が不安で揺れるこの頃で、家族も何だか落ち着かない日々を送っています。
シータヒーリングを伝えて下さった私のメンターに相談したところ、「アロマを塗ってあげて♡」とのこと。
アロマとはアロマオイルのことで、植物の花や葉、樹皮、実、種から抽出されたエッセンシャルオイル(精油)のことです。
手のひらに収まるほどの小さな瓶に入っていて、とても貴重なものです。
天然由来の成分だけを使ったものですと、お値段も高めです。
それだけ「本物」であるということですね。
当然効能も違ってきます。
「本物」かどうかは、
1、飲める、つまり口に入れてもだいじょうぶ
2、直接お肌に塗ることができる
大きくこの2点だと思います。
注意事項に
1、口に入れてはダメ
2、肌にはつけないでください
とあったら、「何か」が混入していることになります。
敏感な人は香りを嗅いだだけで本物かどうかわかることでしょう。
さて、よいアロマオイルはお値段も高いのですが、作り方を知ると納得(と買えることはまた別だけど)できます。
たとえば、人気の薔薇のアロマオイルは、花からエッセンスを抽出するのですが、わずか一滴のオイルのためにいったいいくつの薔薇の花が必要でしょうか?
正解は50個、だそうです!
薔薇一輪が200円だとしても、200×50=10000円です。
実際にオイル用とするのはお花屋さんの店頭で売られているものとは違うでしょうが、それこそ無農薬で可愛がって作られたものだとしたら、かえって手がかかっている分、価値があるとも考えられます。
一般的なのは、柑橘系やラベンダー、ペパーミントなどです。
柑橘系はグレープフルーツ、マンダリン、ベルガモットなど。
ラベンダーはフローラル系の一つで、ローズ(薔薇)、ジャスミン、カモミールもお花由来です。
ペパーミントはいかにも薬効成分が強そうですが、これはハーブ系になります。タイムやローズマリーもハーブの一種です。
イエス・キリストが誕生したときに3人の博士が贈り物として持参した「黄金」「乳香」「没薬(もつやく)」のうちの「乳香」とは、アロマオイルのフランキンセンスと呼ばれるものです。カトリックやギリシャ正教の教会に行くと、神父さまが香炉を振ってらっしゃいますね。あの香りがフランキンセンスだったり、「没薬」のミルラだったりします。聖なる香りですね。
お香として日本人に馴染み深いものとしては、またの名を「白檀(びゃくだん)」と呼ぶサンダルウッドがあります。お仏壇にお供えするお線香の中でも高価なものの一つです。死者の魂を自由に解き放つ効果があると言われています。そのお裾分けをいただく生きている者には、心を落ち着かせる効能があると思います。
キリスト教でも仏教でも、香りを重視しているのはとても面白いことです。
ちなみに神道ですと、神殿そのものの「ヒノキの香り」が心地よく感じられますね。そして、神社のある場所には必ず樹木があって、それこそ天然のよい香りを放ってくれています。
昨日はショートステイに出かける前の義母の背中に柑橘系のアロマオイルを塗ってマッサージしてみました。そのおかげか、嫌がることもなくお迎えの車に大人しく乗り込んで出かけました。
また、小学校の音楽会では、小さなお子さん連れのパパやママがいらしてましたが、どのご家庭も「上の子」の晴れ姿をビデオカメラにおさめようと必死です。そうなると「下の子」はつまらなくて、じっとしていません。中には大声を出す子もいます。会場内を走りまわる勢いの子もいます。
ひとり、「ホントに迷惑‼」と思われているお子ちゃまがいましたので、近くに寄っていってしばらく手を握ってあげていました。
それは小さな冷たい手でした。(なんと半袖のTシャツ姿でした)
私ももともとは冷たい手の持ち主でしたが、今年になって体温が1度上昇したことで今は手も温かいことが多くなり。昨日もポカポカしていました。
義母に塗った柑橘系の香りと、私の手のぬくもりとで、その子はしばらくすると落ち着いてきました。その後は走り回ることもなくなり、私にとっても早速アロマの効能を実感した嬉しい体験でした♡♡
今は、このアロマで、義母の認知力が少しでも取り戻せたらと強く願っています。
悪化する症状にいったんは希望を失いかけましたが、アロマが救いになるかも、と思うと何だかワクワクすらしています。
神さまに「どこまでできるのかね」と試されているようでもあります。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。