キラリと光る言葉選び「癸(みずのと)」のひと

四柱推命においては、自分を扶ける味方の干(幹)や支(枝)が多い程、その人は強いと考えます。
強いことを「身旺(みおう)」と言います。その反対が「身弱(みじゃく)」です。

一見、自分を押し出して通していきやすい「身旺」はよくて、「身弱」は主張を通さないことが多くてよくないように思いがちですが、たくさんの方を命式と共に拝見すると、実際はそうとばかりも言いきれないことがわかります。

わかったようなわからないような表現で、何だかもやっとしますね。
こんな時、同じく朝倉梨心先生門下生のKさんは独特な感性で解釈を展開されます、
しかも控えめに。
それは次のようなものです。

「身旺」の人は、突破力があるから周囲のことは拾わず進む面があって「身弱」の人は、人の言葉をすくいあげて自分の中に消化していく力があるということじゃないかな、と。

これなら合点がいく気が致します。どの本を読んでも書いてないような画期的な解釈であると思います。
どちらがよいとか悪いとかでないのもわかります。それぞれの特性によって、向いている職業があるのも納得です。

Kさんのように、ちょっとしたことにキラリと光る言葉を選んで語るセンスを「癸」のひとは持っていると思うのです。