今年度も高校3年生と共に「表現」という教科のお勉強をしています。
4月からいろいろな方法で生徒たちの心を解きほぐしてきました。
生徒たちの本音を引き出さないことには面白い文章など書けないからです。
夏休み前に「スピーチ」をしようということになり、お題はざっくり「好きなこと」としました。
「書くこと」にずいぶん慣れてきた子たち。
いきなり本番でなくて、できあがった子には「読む」練習をしてもらいました。
すると、あまりにもその内容が素晴らしくて感動して涙が出る程でした。私ひとりで聞くのはもったいないなと思いました。。
そこで生徒たちに「せっかくだからほかの先生たちにも聴きにきていただこう!」と持ち掛けてみました。
すると、私のいないうちに(わたし、今年度は自分の夢に向かって行動したくて学校にいくのは最低限にしているのです)生徒たちは
「ぜひ私たちのスピーチを聴きにいらしてください」と先生たちに手書きのお手紙を書いて手渡す・・・ということをやったようです。
木曜日の本番の日。私からの先生方への働きかけは一切していません。
ところが、よほど生徒たちの働きかけがよかったのでしょう。
2時間続きの授業に、なんと先生方が数人いらっしゃいました。
校長先生に副校長先生までいらしてくださったので、生徒たちは素直に喜んで最高のパフォーマンスをしたのでした。
好きなもの・・・
あなたならどんなことを語りますか?
生徒たちの好きなもの・・・
それは例えば
飼ってるハムスターのお話(しぐさの可愛さ、どれだけかわいいかを数枚の写真を現像して見せながらのスピーチでした)
お花の力(人の心を豊かにしたり慰めたりをお花屋さんでバイトした経験から語ってくれました)
嵐の魅力(活動が最初から順調ではなかったことやメンバー一人一人の見えないところでの努力など)
物心ついた時から続けてきた新体操への思い(表現力も思いの深さも断トツの出来でした)
miwa(シンガーソングライター)との出会いでつらかった時も乗り越えることができたお話
などなど、どのスピーチも本当に素敵でした💛
持ち時間5分ほどを最高に有効に使うために、スピーチの間に曲を流したり、黒板にポスターを貼ったり、絵を描いたり、できる最大限の工夫をしたのでした。
感動のあまり泣き出してしまう先生もいらっしゃって、休み時間に生徒が慰めるという前代未聞のようなことも起こり・・・
想像していた以上のことを生徒たちはやってのけました。
まさに無限の可能性❤
5月の段階で自己肯定感がめちゃくちゃ低かった生徒がいました。
その子は音楽が好きで軽音部に入ってるのに楽しくないという子でした。
新しい曲をやるたびに「できない!」という思いのほうが強くなって楽しめないというのです。
その子に私は「難しいこと考えないで楽しんじゃえば?」と言ったところ
目にいっぱいの涙を浮かべさせてしまったこともありました。
スピーチの翌日、それぞれに自分への評価をしてもらいました。
点数をつけてもよいし、自分に「賞」を贈るのでもよいということにしたところ、
その生徒はなんと自分に100点満点をつけたのです‼
その子だけでなく、ほとんどの生徒が自分を高く評価することが出来ました。
無限の可能性を持つ生徒たち。
素晴らしい。
そこに感動してくださった先生たちの柔らかい心も素敵でした。
校長先生のひとこと
「さすがうちの子たちだ♡」
嬉しい感想でした。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。