チベット上空を飛んだ

18日の土曜日の午後、久しぶりの二胡のレッスンに行きました。

自分のための時間がなかなか持てず、二胡の練習もほとんどできない状態。

ほとんどお休みしたことのない私にはひと月ぶりのレッスンは新鮮そのものでしたが、

レッスンの前の1時間我が家で練習したものの全く音が出ず・・・自分を励まして臨んだレッスンでした。

 

ところが・・・素晴らしい体験ができたのです‼

 

「どうして二胡を習おうと思ったの?」とか

「二胡を習うきっかけは?」など聞かれますが

あんまりよく覚えていないのです。

 

今習っているお教室を見学に行って、「この先生なら楽しくできそう♡」と直感で即断しました。

そしてそれは大正解でした‼

先生のお名前は、牧 宮子先生。

 

先生のスゴイところは

きめ細やかなのに大胆なところ。

常に臨機応変な対応をして下さるところ。

引き出しをたくさんお持ちで色々な観点から曲を語って下さるところ。

 

まだまだあります。

 

天才二胡奏者である張会斌(ちょうかいびん)先生の活動を支えて、

演奏会のパンフレットも作ってしまうし

音源を聴いて譜面にしてしまうし

どんな曲にもピアノで伴奏をつけて下さるし

パソコンの操作も最新機器でもなんでもこなす

いわばスーパーウーマンなのです‼

 

その先生が土曜日に教えて下さった曲とは

「高原風光」という張先生と奥様とで作った曲です。

全体に悠然とした曲の調子ですが、

途中に「チベットの上空を飛んでいるように~」というご指導がありました。

 

この言葉で私のテンションはいっきに高まり、

「現実を超越した精神世界を心に置いて~」という言葉にすっかり取り込まれてしまいました。

わぁ好きな感じだなぁと思ったら俄然やる気が出てしまい、

「陰影や表情をつけてしみじみと弾く曲です♪」の言葉で、曲の虜になってしまったのです。

 

1回75分のレッスン中、初めての曲はまず先生が演奏して下さったら

そのあとすぐに「はい、では皆さんでどうぞ~」といきなり初見で弾くことになります。

そして一人ずつ先生が回ってみて下さるのですが、これがいつもドキドキものです❢

 

しかし、この度はもう心がチベット上空を飛んでいますから

先生がいらしても悠然と弾くことができました。

ともかく弾いていて気持ちがよいのです。

先生からも「ひと月のブランクがあったとは思えませんわ」とお褒めの言葉をいただき、

先程まで「弾けない~~」とダメダメな自分と向き合っていたのが嘘のよう、となりました。

 

これって全て先生の魔法の言葉かけのおかげなんですね。

 

家でひとりで練習していた時は、あまりの下手さに「やめちゃおうかな」とまで思った程だったのが、

わずか1時間後には、「二胡って素晴らしい💛」と思える自分の単細胞ぶりもまた面白く・・・

 

憧れのチベット、その空高くを鳥のように舞っている姿を想像したら、

もうそこに自分はいるかのように心は一瞬で飛んでいけるということも体感しました。

 

音と言葉と想像と・・・

 

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。