ハリウッドスターが意外と占いがお好きだというのはご存知ですか？オスカー像が贈られることから「オスカー賞」とも呼ばれる「アカデミー賞」には賞金の代わりに豪華なギフトバッグが贈られるのだそうですが、2015年のバッグの中身にはアウディのフリーレンタル券やカスタムデザインできる家具のほか、超人気占い師の占い券もあったとか。
実は、日本でも政財界の方たちの中に占い師を拠り所とされている方が多いのは有名な話です。かつては中国の皇帝も、ヨーロッパの王様も、ここ日本でも、暦を読み解く者こそリーダーになりました。西洋では占星術を用いて占い、また東洋では易は「易学」と言い立派な学問だったのです。
お話の世界ですがオーロラ姫が生まれた時には占い師がお祝いの会に招かれていますし、光源氏誕生の時には高麗から来た占い師に人相を観てもらったりもしています。
さて、暦を読むとは、自分の状況を知り、今現在がどのような大気の流れなのかを知るということです。諸葛孔明が優れた軍師であったのは、まさに「風をよむ」ことができたからでしょう。奇門遁甲という方法です。日本でも平安時代・江戸時代もどちらも政権が長く続いたのは、占いを重んじていたからだと言われます。平安時代には陰陽寮という役所があり、羽生結弦選手が演じたあの安倍晴明が、陰陽師として政権維持に一役買っていたわけです。また、徳川家康も天海大僧正を用いて江戸を守護する強力な力を得たことは、江戸城の鬼門と裏鬼門をがっちりかためたことからも明らかです。
今月５日、オバマ大統領が銃規制を涙ながらに訴えたことは大きく報道されましたね。2015年8月にコネチカット州で銃により多数の子どもの命が失われたことを偲んでの涙であると言われてます。いま、アメリカが銃を手放さなかったらもっと大変なことになるとの判断なのでしょう。先日も書きましたが、今年の「丙申」の「申」は五行であらわすと固い金属です。武器とも読めるのです。このまま野放図にしておくと危ないことは十分考えられます。
オバマ大統領にも「今年は武器に要注意！」と告げたFortuneteller(占い師）がいるのかなとあの涙を見て思ったのでした。いつの時代のどの国も、スターや政治家は「星」を頼りにしているようです。