不倫の謝罪~乙武洋匡氏の場合

「五体不満足」で有名となり、また人気者でもある乙武氏が不倫をした、しかも同時に5人と(?)とのことで、今日は奥さんと共に謝罪をしたようです。頭がよく、目立つことが好きで、自信に満ち溢れている彼はきっと一緒にいたら相手を飽きさせない魅力があるのでしょう。それにしてもびっくりです。こんなとき、私たち四柱推命の世界にいる者は、どんな命式なのかなとまずは思ってしまうものです。

最近本格的な介護も始まってしまい、仕事と介護と・・・で、ますます自分だけの時間がもてなくなってしまったこの頃なので(こんな事態は、私の手相にも出ていて面白いんですよ!)仕事以外の命式を出す時間がなかなかもてなくなっているため、とりあえず三柱だけでの判断で、乙武氏の命式を読んでみます。

生まれた年は1976年。丙辰(ひのえたつ)の年。六白金星の生まれ。

生まれ月は4月ですから、壬辰(みずのえたつ)の月

生まれた日は6日なので、戊子(つちのえね)の日、となります。

つまり自分自身は「戊(つちのえ)」で、どっしりとした大きな山の人ということになります。この日生まれは、信念が強く、頼りがいのある人といえます。ひとことでいうなら信用のひとといえましょう。「五体満足で生まれる」ことが親孝行で何よりの幸せであるという価値観を根本から変えてしまった「五体不満足」な彼は、この信用で生きてきたと言っても過言ではないと思います。

頭がよく人気者で目立つことが好きな乙武氏。目立つことが好きなのは、自著の中でも明らかですね。アメリカに渡ったときのエピソードに、「日本だと車いすに乗ってるだけで人の視線を浴びるのに、ここアメリカでは車いすに乗ってるくらいでは誰も注目してくれない」というものがあるくらいですから。ユーモアのセンスがあるともいえますね。自信もまた相当お持ちなのでしょう。

月の干が「壬(みずのえ)」で知性をあらわしますので、頭のよい人だというのが命式からもわかります。早稲田大学を卒業して、本も著わして、スポーツのコメンテーターもなさっていたこともあり、小学校の先生もされていた、努力と運の強さと、そして何より抜群の知性が彼の持ち味です。

年の干の「丙(ひのえ)」は太陽です。ボランティアの精神もおありなのではないでしょうか。少々お調子者であるかもしれません。「丙」がよく働く(ほかの干支との組み合わせがよいということ)とタレント性があって人気者であるといえるのです。お洒落でもあると思います。

それが、何故いま不倫?

私は不倫を責める気持ちは毛頭ありません。よくないとわかっていても、その時に現れたものの作用でそうなることがやむをえないと感じることがあるからです。しかし、できるなら避けたいし、避けさせたいと思います。その代償はやはり大きいからです。傷つけるものがあるからです。

彼の日支は「子(ね)」で水を現します。さらに月支が「辰(たつ)」で年支も「辰(たつ)」でこれも水を意味します。そして今年は「申(さる)」。つまり「申子辰(さるねたつ)」の三合水局が今現在彼に多大な影響を与えているといえるのです。

大きな信用の山であり、日頃はちょっとやそっとの水の流れは押しとどめる堤防の役割を果たす「戊(つちのえ)」も、この三合水局の怒涛のような水の勢いには決壊してしまったということなのです。

水は知性であると同時に「色ごと」でもあるからです。適度な水は「水のしたたるいい男(女)」という表現通り何ともいえない色気であり、人をおおいに惹きつける魅力として好ましいものですが、多過ぎる水は自分をも押し流してしまう程のパワーとなり、また自分を見失ってしまう魔力となってしまうのですね。

本来あるはずの知性より、欲望が勝ってしまうのです。

間もなくやってくる今年の4月は同じ辰の月でも「壬辰(みずのえたつ)」となります。乙武氏が生まれた年も丙(ひのえ)の年でした。丙の年の4月は同じ「辰」でも「壬」の「辰」になるのです。「壬」も「辰」も水を意味しますので、乙武氏の気持ちの面ではきっぱり別れることに辛さは残ると思われます。が、世間を騒がせたことに加え今後の彼と家族の人生を考えると、別れは必然でしょう。一緒に謝罪した奥さんとも向き合うことが大事ですね。

たったひとり神のお告げを守って箱舟をつくったノアという男がいました。その後ノアが農夫となったことはあまり知られていないかもしれませんね。農夫となったノアは、自分が育てた葡萄からできたお酒に酔っ払い、天幕の中で裸になってしまうということをしてしまいました。神の言葉に最も忠実だった人ですらそんな過ちを犯すのだから、人間というものは誰しもそのとき巡った運気に逆らうのはなかなかに大変なことだと思います。

「どんなときも有頂天にならないで」という難しいことを乙武氏も天からのメッセージとして受け取ってほしいと思います。

今日は三合のパワーを再確認した日となりました。4月を迎える前に「三合参り」についてお話できたらと考えております。本日もお読みいただきありがとうございました。