姿なき再会

昨日今日と母校の大学にて勉強会がありました。仕事を続けていくために必要な勉強です。

今日の講習の先生は、中国文学の大家です。本場中国から招かれて世界的なお仕事を任されるような先生なのですが、今日の内容は「漢学」ではなく「漢字」についてでしたので、それなら私でもついていけるかなと受講を決めたのでした。

日本と中国で、同じ漢字でも意味が異なるものがあったり、簡略な記号のような文字を中国では用いていたりしますよね。そんなことの一端がわかればいいなという思いがあったのも理由の一つです。

また、生徒の名前を覚えるときや、鑑定においてクライアントのお名前を認識するとき、また実際に自分の子たちの名づけをしたときなど、漢字のもつ意味が大切だなと感じてきたからということもあります。

そしてもう一つ。それは大学時代に仲良くしていた友人がかつて、今日担当して下さった先生の魅力に惹かれて中国文学の世界に入り、そのまま中国に渡り、そのあたりからもう何十年も音信不通になっていたから、先生がご存知だといいなという期待も少しありました。

そこで最初の自己紹介のとき(ふつうはなさらないことです。ですから例外中の例外。でもこの先生は70名もの受講者一人ひとりの声をお聞きになりました)その友人のことをお伝えしてみました。そのときは先生はうなづいていらっしゃるだけでした。

一日の講習が終わり、最後のテストの前(1時間にも及ぶテストが、この講習にはついているのです)に、全体を前にして、「先程の行方のわからなくなったというMさんだけどね、今は三田にある大学で教えてるよ、出世したねぇ」と教えて下さいました。

何十年も音信不通で、「中国でどうにかなってしまったのかな?」と心配していた友人が、日本にいた、しかも教える仕事をしている、それがわかって嬉しかったです。

この先生(既に名誉教授になられているので、特別講習だったみたい)に今日お会いできたことで、旧友と、姿は見えないものの再会を果たすことができました。

勿論講習の内容も、驚くようなことがもりだくさんで、先生のサービス精神を感じました。

 

昨日も驚きの出会いがあったのですが、それはまた後日。

帰りに立ち寄ったお店では、昨年の卒業生が働いていてびっくり!

 

日々このようなことの連続です。

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。