今日は四柱推命の用語のうち、人気や魅力を表す「色虫(しきちゅう)」と「紅虫(こうちゅう)」についてお話致します。
「色虫」は、「咸池殺(かんちさつ)」とも呼ばれ、男女間の情愛に関係する星のように思われますが、実施には必ずしも男女の関係ということでもなく、人としての魅力、つまり人気のようなものかなと理解しております。リーダーとして人を引っ張っていくような方がこの星を持ってらっしゃることもあります。
また「紅虫」は「紅艶(こうえん)」とも呼ばれ、こちらはズバリ愛情や情欲の星で、いわゆるもてる人に表れる星です。しかしこれもまた男女の間ばかりでなく目上からの愛顧という意味もありますので、客商売をなさる方がこの星を持っていらっしゃると引き立てを受けるラッキーな星といえますが、愛嬌が過ぎると勘違いの種にもなりかねませんから、やはり注意は必要となります。
よく「魅力のある人だ」などと表現しますね。そして漢字をよく見ると、「魅力」の「魅」の中には「鬼」が住んでいますね。「魔力」や「魔性」の「魔」にも同じく「鬼」がいますね。いったい「鬼」とは何でしょうか?
「鬼」と聞くと大概の日本人は、全身真っ赤か真っ青で、頭には角が生えていて、黄色と黒のしましまパンツをはいて金棒を持って睨みをきかしている・・・そんなものを想像してしまいますね。
でも、「鬼」には「怖いもの・化け物みたいなもの」以外に、「精霊」の意味もあるのです。そう、スピリット〈Spirit〉のことです。そういえば「魂」の漢字の中にも「鬼」がいました。何か不思議な力、それが「鬼」なのではないでしょうか。ですから何も怖がる必要はないのです。
人が計り知ることのできない不思議な力が「魅力」であり「魔性」と呼ばれるものなのではないかと私は思います。そしてそれが四柱推命の命式としては「色虫」や「紅虫」という名前で記されるのではないかと認識しています。何やらほのかな色気とか、雰囲気のある人などにそれらの星は表れているように思います。
さて、スピリットは「精神」とも訳されるものです。ファイティング・スピリットと言えば闘争心のことでしょうか。勝つためには「気」が肝要なので、試合の前には「気合い」を入れますね。「気」が抜ける状態は「元気がなくなる」し、勝てば「意気揚々」、負けると「意気消沈」。テンションが下がります。
またアルコール飲料にもスピリットは必要です。「気」のことです。「気」の抜けたビールが美味しくないのと同じように、「気」の抜けた人には精気(生命の根源のパワー)も生気(生き生きした気力)も足りてないので魅力に欠けてしまいますね。よい仕事は「気持ちがこもっている」と言われます。
このように、人気とか魅力って、その方が自然と放っている「気」なのではないかと思います。「オーラ」と呼ばれるものかもしれません。そしてオーラは、その色こそ様々なようですし、光のパワーも人それぞれではありましょうが、誰でも持っていらっしゃるものなのです。
ご自分の「気」を輝かせて、明るいオーラを放ち、魅力と人気を手に入れましょう!もともとの命式に「色虫」や「紅虫」がない場合でも「大運」や「年運」でまわってくる時がチャンスになり得ます。考えるとわくわくしてきませんか。