困難とご褒美が交互にやってくる私の人生ですが、成長のそのときどきで、素晴らしい先生と出会ってきたのは幸運であったなあとつくづく思います。
佐野和子先生は、墨田区の業平小学校(スカイツリーから見えます)で四年生から卒業するまでの3年間担任していただいた先生です。下町の人情や文化を愛して土地に馴染んでくださったことから、地元のおじちゃんおばちゃんにも愛され、そして何より私たちクラスの児童に絶大な人気でした。
子どもたち一人ひとりの本質を見極めて愛情を注いで下さった佐野先生は、何より贔屓をなさらないのがステキでした。いつしか佐野先生は私の理想像となり、「大きくなったら佐野先生みたいな小学校の先生になりたい!」と心に決めたのでした。その後、カタカナの名前のお仕事に憧れた時期もありましたが、実際に進路を決める時には、小学校の先生の資格が取れる大学を選びました。実際には小学校の先生にはなりそびれましたが、今でも小さな子どもを教え導く仕事はすごいなと思っています。
さて、小学校を卒業後もずっとずっとお付き合いさせていただき、父の葬儀にも習い事の発表会にも結婚式にもいらしてくださり、私の人生のほとんど全てをご存知といっても過言ではないのですが、何といってもすごいのは、お産のときにも駆けつけて下さっていることです。4回の出産の4回ともまだ産院にいるうちに、お猿さんのような生まれたての赤ん坊の顔を見にきてくださっている・・・真似のできることではありません。
昨年夏も、鑑定士になったお祝いにと会ってくださいました。そして鑑定をさせていただきました。
すると、びっくり!吉神がいっぱいこの先生を応援しているのです。「徳」とつく吉神が両手の指に余る程です!
しかも「傷官」の中でも最も素晴らしいとされる『金水傷官』でもあり、私たちの担任をして下さっていた30代は「寅・午・戌」の『三合火局』となってらしたこともわかりました。ごくごく簡単に申し上げると『金水傷官』は断トツの頭のよさを、『三合火局』は猛烈に仕事をすることをあらわします。中身の物凄さとは反対に、気学と傾斜からみると「柔らかく人当たりがよい」ので、印象はかわいらしい方なのです。あれから何十年か経った今も、担任をして下さった30代のときのかわいさですから驚異的です。
高校生の長男に、「先生は君(長男)が生まれたときにも来てくださったのよ。」と言うと、「佐野先生は君子だね!」という返答。生まれ持った「徳」を発揮し続けていらっしゃる生き方は、まさに「君子」といえるでしょう。