使命に生きる~「真田丸」瓜売の回より

大河ドラマ「真田丸」、面白くなってきました。草刈正雄、上手ですね。主人公真田信繁(堺正人)の父の役ですが、圧倒的な存在感です。こんなに魅力的な役者さんだったかと思います。昨年息子さんを事故で亡くされたご経験もおありなのですが、過酷なご経験も自分の中に取り入れて役者をなさっているのでしょうか。覚悟が感じられます。この度の役のために、息子役の大泉洋と堺正人に本物の刀を贈ったそうです。「親子」の絆の証のようです。

小日向文世演じる豊臣秀吉がまた秀逸です。きっと秀吉はこんな人だったんだろうなと思わせます。楽しいことも大好きな反面、怒りも嫉妬も激しい。何かに憑りつかれたように突き進んだら、もう誰の言うこともきかない。特に晩年は多情と非情の両方に傾いていって誰も手を付けられなくなってしまった。そんな、ひょうきんな部分と冷酷な面とを両方同時に持っているスゴミの本質を今回の大河で見せてもらっている気がします。

そして「真田丸」はテーマ曲がいいですね!小学生のときに胸躍らせてみた「国盗り物語」のテーマ曲もいまだに心に刻み込まれていますが、この度の曲は最初の1秒から目が離せません。服部隆之氏の作品です。

堺雅人の代表作の一つとなるであろう「半沢直樹」のテーマ曲も手がけている服部氏のお仕事、手堅くてぶれない感じがします。服部隆之氏は、気学では八白土星の人。職人気質の星です。日干は「己卯(つちのと・う)」で、米倉涼子、高橋由伸、上原浩治も同じ「己卯」の人です。高橋由伸と上原浩治は生年月日も同じです。

また面白いのは、題字を手がけた挟土秀平という左官の技師さんは1962年生まれの「二黒土星」の人であること。気学では「土」の人です。誕生日は公表されていないのでわかりませんが、土に関わる仕事で自分を表現されているのが偶然でないのは明らかです。

 

さて、草笛光子はいつも凛とした女性の役で光り輝いていますが、「真田丸」では主人公の祖母の役として、悠然とかまえて素敵です。その祖母とりさんが今日は死の間際に孫ふたりを呼んで語り聞かせるせりふに膝をうちました。

「おのがさだめに気づくか気づかぬか」

つまり、自分の生まれてきた意味なり役割を認識して生きるかどうかということかなと思います。

この「とり」さんは自分の役割に気づいて生きた人だから、どんな時も泰然とかまえていたのですね。

女性をもう少しきちんと描いてほしいなと、三谷幸喜の「真田丸」を見て感じていたのですが、この「とり」さんと鈴木京香演じる秀吉の妻「寧」だけはステキに描かれているように私は感じます。

自分の役割、つまり使命に気づいたとき、人は強くなれる気が致します。大きな使命を果たすために、ごちゃごちゃしたことなどに悩んでなどいられなくなるからです。

人は誰でも、生まれてくる時に自分とご先祖と自分を導いてくれる存在とで、「どんな人生を生きるのか」を決定するための会議を開くようですよ。そして「今回はこういう使命を持ってこんな風に生きていきます!」と宣言してこの世に誕生してくるのだとか・・・。

それが四柱推命でいうところの「命式」に、西洋占星術でしたら「ホロスコープ」にあらわれているのではないかと思います。どちらも突き詰めていくと必ず同じ結果になるはずです。

そして人の使命の表れ方は、一つとは限らないのではないかと思います。自分の内面が変わっていくと、おのづと段階がアップしていくのではと思うのです。

さて真田信繁の「さだめ」や如何に?

 

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。

皆さまの「使命」を探すお手伝いができましたら幸せです♡