個性を生かすということ

今日は雨も降り、グッと肌寒い一日となりました。

お変わりございませんか?

 

日々、色々な方とお目にかかることが続いています。

 

先日、かつて一世を風靡され、今も現役で活躍している方のライブのお誘いを受けて行ってきました。

どなたも口ずさんだことのある名曲を数多く生みだしてご自分でも歌っている方なのですが、ライブはその方の最も親しい家族や友人を招いたものでした。

そしてシークレットライブということですから、ライブ会場になっているお店にも一切お名前の表示は出ていないという徹底ぶりでした。

 

どうしてそのような場に居合わせることができたかというと、弟が客船のイベントのプロデューサーをしている関係で、色々なタレントさんや芸人さんとつながりがあるからなのです。

おかげ様で、夢のような数時間を過ごすことができ、最後には一緒に写真を撮らせていただくという幸運にもあずかれました。

 

さてその弟ですが、船に乗るのが仕事ですから、通常は「陸」にいないことが多かったりします。

「陸」にいるのが当たり前の生活を送っている私から見たら、何か起こった時の連絡に困る!という経験を数々してきました。

一番困ったのは、母の病気→入院→手術→退院→再発→最期をみとる、といった時期にいつでも連絡を取ることができないことでした。

 

枠にはまった考え方をしない母でしたから、弟の生き方にも理解を示し何一つ文句を言う風でもないのを、私は少し面白くない気がしていたことは確かです。

四柱推命とも、シータヒーリングとも出会う前のことです。

私なりに一生懸命に生きていたつもりですが、その時はまだ、きわめて常識的な、とっても頭の固い考え方しかできていなかったと今になると思います。

 

友人・知人の多い母でしたから、葬儀や法事などの連絡をするだけでも時間や手間を要する仕事でした。

頼りたい弟は「船の上」だし、妹はご主人のお勤めの関係から離れた所に暮らしています。

近くにいてあれやこれやと動ける方が、離れた所から心配するよりどれだけ心は平安かと思いますが、弟に関しては「長男なのに・・・」という思いもありました。常識という狭い枠組みの中からものを見ていた私がそこにはいたわけです。

 

「個性が大切」と頭では理解していたつもりの私でしたが、本当の意味で「個性を生かすことがその人を生かすことだ」と気づいたのはごく最近のことです。

それでようやく弟の生き方も受け入れられるようになってきたのだと思います。

そうするとあら不思議、弟から今回のようなサプライズのお招きがあり、夢か幻かという時と場をプレゼントされることが起こった、というわけです。

そして、デリケートなタレントさんたちと心からのお付き合いをして信頼されている、それは弟の心配りの賜物だということが立体的に見えてくるようになりました。

 

今や、「陸」にいても安定を得られる時代ではなくなりました。

それなら「船」に乗っても「ロケット」に乗っても、自分の心が満足する生き方をすることが価値あることだと思うようになりました。

 

自分以外の人がなんと言おうと、自分の心が欲する生き方、もっと言うなら自分の魂が望む生き方をすることこそ、本来の自分を生きることだと思います。

それが、「個性を生かす」ということだと思うこの頃です。

 

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。