今年もあとちょっと。
昨年と今年は、道の一流の方々にお目にかかり、直接お話しさせていただく機会がたくさんある年となりました。
昨年出会った素敵な方のひとりが、かづきれいこさん。リハビリメイクの第一人者でもあり、世の中に多大な貢献をなさっています。出会った二日後に、「若い人にメイクの心を伝えて」というメッセージでしょう、それまでに出版なさったご著書全てを贈っていただきました。エネルギーという「気」が溢れた方です。
春には、浜口京子さんのご一家と親しくしている友人に誘われて女子レスリングの試合を観戦しました。浜口ファミリーの温かさに触れて幸せな気分になりました。吉田沙保里選手の戦いぶりのほか、応援に来ている澤穂希さん、朝青龍さん、ボクシングの村田諒太選手など間近でお会いして、「力」を感じた一日となりました。吉田沙保里選手の父栄勝さんが亡くなった直後の試合で、吉田選手の出場が危ぶまれた試合でもあったので、報道陣もアスリートの応援も賑やかだったのです。
最近映画化された日本のシンドラー杉原千畝さんのお孫さんという方ともご縁がありました。素晴らしく達筆な上、着付けの先生でもいらして、「和」を実践なさっている方です。
今年に入り、ピアニストの小山実稚恵さんのリサイタルに伺い、小山さんの魅力に虜となっている友人を介してお話するチャンスに恵まれました。私の拙い感想にじっと耳を傾けて下さる誠実な方でした。リサイタルにはいつもテーマカラーがあるのだとか。
きもの専門店「百花」では、数々の一流の方と出会うことができました。現代の名工に指定され、美智子皇后により価値が見直された「幻の絹」を大切にする秋山眞和さんは、藍染めで染まったままの爪をお持ちでした。皇室に献上された実績を鼻にかけることもなく、作品そのものを愛することがわかる素朴なお人柄に感銘を受けました。本場の奄美大島紬を泥染(どろぞめ)という手法で作り、まさに泥中の花ともいえる作品を我が子のようにいとおしむ南愛子さんは、人を惹きつける引力をお持ちの方でした。織物にダイヤモンドを織り込んで特許をとった京の老舗「河瀬満織物」の平野大輔さんからは、職人魂を感じました。モノトーンと瓢箪柄にこだわる山本流石さんは、ダンディな中に温かみを感じさせる方でした。
秋には、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんにシリア難民をテーマにした写真展でお会いしました。TBSの「サンデーモーニング」で拝見する通り、飾らぬ人柄のチャーミングなお嬢さんでした。真っ直ぐな瞳が印象的でした。
今月には、娘の恩師T先生主催の会で、アラスカを愛した故星野道夫さんの奥様の直子さんにお目にかかることができました。道夫さんの残した写真と言葉はどれも珠玉のものですが、その一つひとつに込められた思いを伝える直子さんの清らかな美しさは稀に見るものでした。
気さくでいながら決してぶれない不動ふき先生の魔力は、私をいっぺんで手相の世界に連れていきました。同じく東明学院で手相の講師をなさる菅原千昭先生は可愛い方ですがご指導は的を射てます。また、テレビでタレントさんの手相もご覧になる華やかな林すた~らいと先生のお話は楽しく、お名前の通り輝く存在でした。美しさを保つ秘訣をうかがったら、顔ヨガをやって見せて下さいました。
TBSアナウンサーの山内あゆさんは三人の男の子の子育てをしながら仕事をこなす才女ですが、その講演は見事でした。「こんにちは」のひと声で会場の心をわしづかみにしたのでした。
勢いのある方は、命式にそれがあらわれています。勿論、手相にも。ご本人の了解を得た上で、素敵な方たちのきらめきの理由を今後ご紹介できたらと思います。
お読みいただきありがとうございました。
来たる年が、皆さまにとって輝きの年となりますように。