幼い頃の宝物はオルゴールでした。つやつやした深い紅色の箱のふたをそっと開けると、曲に合わせて白いドレスをまとったバレリーナがまるで踊るようにくるくると回るのです。バレリーナの大きさはわずか3センチくらい。曲は確か、チャイコフスキーの「白鳥の湖」だったと思います。
初めて浅田真央選手が氷の上で舞うのを見たとき、そのオルゴールのバレリーナを思い出しました。のびのびとした演技は見る者すべてをひきつけました。
昨晩のブログに引退の発表をしたことを受けて、今日は真央ちゃんの特集番組を放映していた局もありました。
15歳で衝撃のデビューをしたときの得点は、189.62点でトップ6人のうちの一位。曲目はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。ピンク地に白のドレスがとてもキュートでした。
ともかくジャンプが好きで、「鞠のように氷の上で跳ねていた」と同じスケーターだった人が語っています。
素顔は天真爛漫で気取らないその姿は、たくさんの人に愛され続けています。真央ちゃんの頑張る姿は、同年代の若者のみならず、サラリーマンや商売をするおじさん、お年を召した方までをも励まし勇気づけました。
真央ちゃんが喜ぶとき、見る者も嬉しくなり、心の葛藤を抱えている時、声援を送ってきました。
ソチオリンピックでの16位からのフリーでの完璧な演技は伝説になっていますね。
今日は、そんな国民的アイドルとも呼べる浅田真央選手と、ライバルにして親友のキムヨナ選手との命式を読み解いていきます。
いろいろな面で比べられる程、よく似ているふたりですが、命式も酷似しています。
テレビ朝日の特番より
浅田真央選手 1990年9月25日生まれ
年 庚午(かのえうま)
月 乙酉(きのととり)
日 癸巳(みずのとみ)
金妍児(キムヨナ)選手 1990年9月5日生まれ
年 庚午(かのえうま)
月 甲申(きのえさる)
日 癸酉(みずのととり)
同じ月の生まれですが、キムヨナ選手は前の月(8月=申の月)の生まれとなります。
ところが驚くことに、日干(にっかん)が「癸(みずのと)」で同じです。ふたりとも「雨の水」にたとえられる人で、一般に「知恵」があり頭のよい人が多いのが特徴です。
同じく「癸(みずのと)」でも、キムヨナ選手は月の支に「申(さる)」を持っています。「申(さる)」は「金」を意味しますから、「金生水(きんしょうすい)」といって自分自身である「水」を強めます。
つまりキムヨナ選手は、自分自身が強い人。自分を押し通すタイプです。そして頭がきれる人だと言えます。
日支が「酉(とり)」なので、勘が鋭いと思われます。霊感のある人が多いのがこの生まれです。
一方真央選手の月の支は「酉(とり)」です。同じく「金」を意味しますが「申(さる)」程強くはありません。
日支に「巳(み)」がくるので、この生まれは容姿端麗な人が多いと言われています。
さて、月の柱は社会に見せる顔と四柱推命では考えます。
キムヨナ選手は「甲(きのえ)」で、大地から真っ直ぐに伸びる大樹をあらわします。すっくと立ち、揺らぎません。精神的強さを物語ります。
一方の真央ちゃんは、「乙(きのと)」です。同じく植物なのですが、こちらは可愛いお花です。「甲(きのえ)」に比べると揺らぎがあります。可憐なのだけれど、決して精神的に強いとは言えないのです。
そのほかの特徴としては、真央ちゃんの生まれた日の「癸巳(みずのとみ)」は「日貴(にっき)」と呼ばれ、とてもピュアな心を持っていると考えられます。「食神(しょくじん)」を持っていますので、おっとりした印象を与えます。
キムヨナ選手は「傷官(しょうかん)」と言って、言うことをきかないところもあるけれども頭がよくて能力を発揮する、というものを持っています。
そして、ふたりとも同じ「癸(みずのと)」の人ですので、似た者同士であり、ライバルであるというのが現れています。実際にふたりは認めあい尊敬し合うライバルだと言われていることそのままです。
しかもふたりとも「一白水星(いっぱくすいせい)」で「午年(うまどし)」です。
午年の人はおおむね、陽気で華やかな社交家が多いのが特徴です。
一白水星は、今年は中央の座に位置しています。真ん中にいる時は、節目の年と考えます。これまでの歩みを振り返り、今後の生き方を熟考するときなのです。今年、上手に見直しをして調整したり時に反省をすることで、今後の針路が決まってくる大切な年だと言えます。
ソチ五輪のあと、外国人記者に今後のことを尋ねられて「ハーフハーフ」と答えた時とは、心境が違ってきたのでしょう。ソチのあと必ずしも快調ではなかったかもしれないけれど、あの時にすっぱりやめずに頑張り続けたことで、今回は踏ん切りがついたのでしょう。
日本人ばかりか色々な国の人たちに見守られ、愛された真央ちゃん。
真央ちゃんが跳べばみんなで我がことのように喜び、転んでしまうと一緒にがっかりし、その天真爛漫な笑顔に幸せを感じない人はいなかったと言ってもよいと思います。
これからの生き方は、ゆっくり決めてくださいね。
たくさんの夢と感動をありがとう、真央ちゃん💛
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。