地球からの贈り物であるパワーストーン。種類も様々で、安らぎや癒し、活力や元気を与えてくれるものです。自営のお仕事や芸術やものつくりに携わる方で、パワーストーンのブレスレットやネックレスなどのアクセサリーを身につけてらっしゃる方は多いです。「ピンとくる」何かを大切にされている人には欠かせないアイテムなのかもしれません。
私自身はといえば、ロードクロサイト(インカローズ)でできた勾玉を常に身につけています。と言えばかっこいいのですが、実はつけっぱなしなのです。要するにズボラなのです。金属アレルギーの私でも、ゴールドだけはアレルギー反応を起こさないことから、インカローズの勾玉を、母からもらった金のネックレスに通したものを一年中つけているのです。ちなみにインカローズの持つパワーは「生きる喜び」なのだとか。そのほか、対人関係によい影響があるとも言われています。
その勾玉は、式年遷宮のあった年の夏、出雲大社にお参りに行ったときに購入したものです。不思議なご縁で私のもとにやってきたと私は思っています。ちょうど出雲大社に到着するタイミングで、四柱推命の師の朝倉梨心先生から「出雲大社にいらっしゃるなら、ぜひ勾玉をね」というメールをいただいたのです。
先生からのメールのおかげで、出雲大社参拝のあと、閉店近い勾玉専門店に飛び込むことができました。ぎりぎりセーフでした。皇室ご用達のそのお店は、出雲型勾玉のお店でした。そこで私が惹きつけられたのが、このロードクロサイとの勾玉でした。温かく深いローズ色に引き寄せられたのです。
同じ勾玉でも、もう少しシャープな形のものもありますが、ふっくらとした丸みを帯びた独特のかたちは「出雲型」と呼ばれ、土地の方はその形のバランスのよさ・美しさを誇っておられます。。歴史が古いことも土地の方の誇りです。「出雲型」はつまり出雲の歴史や神話や独自性の象徴なのかもしれません。
もともと出雲には良質のめのうを産出する山があり、古代出雲では「玉造職人」の手により作られたそうです。「めのや」という専門店によると、青のめのうは深い水の色で「命の源の象徴」を、赤いめのうは若者の顔の色で「健康」を、白いめのうは髪が白くなるまでということで「長寿」をあらわすとのことです。
「めのや」のお隣には「さきたま」というお店もあります。そのお店では、「勾玉」は三種の神器「八咫鏡(やたのかがみ)」「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」のひとつであり、古代より出雲で造られた勾玉が朝廷に献上されていたといういわれを大切にしています。
それでは、あの「勾玉」のかたちにはどんな意味があるのでしょうか。「めのや」の公式サイトをもとにまとめると以下の通りです。
ひとつには、太陽と月が重なりあった大いなる宇宙を意味し、穴には祖先とのつながりや霊力を受けられることをあらわすと言われます。
巴の形は、陰と陽の象徴であることから、宇宙の根源、全てのものを包み込む意味もあるとも思われます。韓国の国旗の模様もこの巴です。
また、曲がったカギ型には、魔を遠ざける力があり、首飾りにすると勾玉の尾が外側に向かって突き出され、悪しきものから身を守る威力となります。ですから「向き」を正しく、つまり尾が自分の右側に向くようにと教わりました。
「さきたま」によると、勾玉の形は「月」であり、「胎児」であり、「魂」をあらわすとのことです。そして勾玉が二つ合わさることにより、「月」が「太陽」に、「胎児」が「生命誕生」に、「半身の魂」が「円」になり「和」を示すとのことから、二つ持つこともすすめられます。二つで「円」になることから「縁結び」としゃれているのです。
そもそも出雲大社は「縁結び」の神さまということで有名ですが、「縁」とは必ずしも結婚を意味するわけではありません。もっと広く人とのご縁、通っている学校とのご縁、就職する会社とのご縁、共に活動する仲間とのご縁などなど色々に解釈できるのです。
かつてはめのうで作られていたものが、今は各種のパワーストーンからできた勾玉が作られています。あまりにたくさんありますので、石を選ぶときには「願い」の内容から選ぶ方法、ご自分の誕生石から選ぶ方法、好きな色で選んだりラッキーカラーであるといわれたものから選ぶなどの方法などがあります。
最もおすすめするのは、直感で選ぶ方法です。「これ、いいな」と思ったり感じたりしたものがよいということです。「いいな」と感じるものは、そのときのご自分に必要なパワーであることが多いように思います。
私たち人間の抱える問題のほとんどは、「人間関係」であると言われています。親子・夫婦・兄弟姉妹・友人・恋人・上司・同僚・クラスメート・担任・ご近所・親戚・・・その悩みのほとんどが人間関係といっても過言では無い程、私たちは人との関係に神経を使って生活しているのです。
その悩みを石は和らげてくれるように私は実際に身につけていて感じます。負のエネルギーを吸収してくれているのでしょう。ありがたいことですし、とっても不思議ですね。知らず知らずのうちに、私たちは身のまわりの色々なものに助けていただいているのでしょう。
次回は、その負のエネルギーを吸収して和らげてくれた石の浄化の方法をお伝えしたく思います。