十干vs十干 甲(きのえ)との相性~喜びと悲しみと

今日も嬉しいメール、悲しいお知らせ、四柱推命を共に学ぶ仲間との楽しいとき、引っ越しを済ませてまた新たなステップアップを図る元生徒からの連絡・・・いろいろありました。

悲しいお知らせは、大切な方を失った知人からのもので、それはずいぶん大切なひとを見送ってきた私にはひとごととは思えません。素敵な方ほど急いでこの世を去っていくように思えるのは私だけではないと思います。「天寿を全うする」という言葉があるけれど、その方が全力で生ききったなら、それが「天寿」だと私は考えます。

嬉しいメールはママ友のY子さんから。この方の洞察力と思いやりの深さはどこから生まれるのかしらと思います。娘のおかげで出会えて、そのお付き合いはかれこれ10年になるようです。いまだに真似できないでいます。

そして二胡の仲間のSさんの優しさに今日も触れました。大変なときを乗り越えられて、その優しさは大樹のように周りの者に憩いをもたらしてくれます。ずっとそばにいたいなぁと思わせるのはやはり人徳でしょうか。

共に四柱推命を学ぶ仲間のひとりN子さんは、声楽をなさる方です。リサイタルも開くほどの実力をお持ちなのに謙虚です。そして世の中を憂えて静かに語る姿は実に凛として美しいです。乙(きのと)のお花らしい方です。

 

さて今日から、十干それぞれの、ほかの十干との関係・相性をご説明させていただきますね。

まずは甲(きのえ)の場合。

甲(きのえ):木をあらわす「甲(きのえ)」は「仁」つまり「思いやり」を意味するので、ほどよく強まると「仁」がよく働きますが、水が(命式中に)ないと木と木で水を争うようになり神経をやられてしまうおそれがあります。

乙(きのと):乙は可愛いお花であると同時に、樹木にからみつくつる草のような存在です。つる草にとって樹木である甲(きのえ)は助かる存在となりますが、甲(きのえ)から見るとわずらわしい存在といえます。

丙(ひのえ):甲(きのえ)は太陽である丙(ひのえ)によって育つので、丙から恩恵を受けることができます。甲から丙への働きかけはないといえます。

丁(ひのと):甲(きのえ)はこの場合は人工の火である丁(ひのと)が燃え続けるための燃料の働きをします。

戊(つちのえ):山の土である戊(つちのえ)の土は固いので、甲(きのえ)が弱い(木を助けるものがほかにないということ)と苦労しますが、甲(きのえ)の力が強かったり、パサパサの土に潤いがある場合(水が存在するということ)は取り込んで自分を扶けるものにできます。

己(つちのと):相性ばっちり。最高に仲良し。甲(きのえ)の木は己(つちのと)の畑の土により育てられるからと考えます。がんばってきたことが結実することを意味する関係です。

庚(かのえ):茂りすぎた甲(きのえ)の枝や葉っぱを刈り込み、きれいに整えてくれるのが庚(かのえ)です。庚(かのえ)が鋭い刃物であるからです。

辛(かのと):この場合の辛(かのと)は宝石とは取らず、小さく弱い刃物と見ます。庚(かのえ)が斧であるなら、辛(かのと)はカミソリくらいの力量ですから、木を伐採する力はありません。

壬(みずのえ):樹木が育つためには「水」が必要であることは言うまでもありませんが、大河が押し寄せると「甲」の木はプカプカ浮いてしまいます。

癸(みずのと):有難い存在と言えます。甲(きのえ)がすくすく育つためには雨水の癸(みずのと)が必須だからです。

以上です。

さて本日、世界でいちばん貧しい大統領、ホセ・ムヒカ ウルグアイ大統領が来日したそうです。「人類はどこに向かうのか」をテーマに明日都内の大学でお話があるそうです。民と共にと考える姿はすばらしいと思います。

ではまた。明日は「乙(きのと)」についてお話いたしますね。