いつの時代も、「結婚」は大きな関心の的です。そしてクライアントが若い方の場合は、「結婚」について尋ねられることが多いです。
今日は、四柱推命から読み取れる「結婚」についてお話したいと思います。
まず男性の場合は、命式そのものや10年ごとに変化する大運に「財」をあらわす星があらわれている場所で判断します。男性にとって「財」の星は女性を意味するからです。
反対に女性の場合は。命式そのものや大運にあらわれる「官」の星で結婚を判断することができます。女性にとっては「官」の星が男性を意味するからです。
「財」の星も「官」の星も日干によって異なります。
「木火土金水」を「もっかどごんすい」と呼びますが、自分の五行から2つめが「財」の星、3つめが「官」の星となります。
すなわち、男性の場合、女性をあらわす「財」の星は
木の人(甲きのえ・乙きのと)→土(戊つちのえ・己つちのと)または「土」をあらわす十二支
火の人(丙ひのえ・丁ひのと)→金(庚かのえ・辛かのと)または「金」をあらわす十二支
土の人(戊つちのえ・己つちのと)→水(壬みずのえ・癸みずのと)または「水」をあらわす十二支
金の人(庚かのえ・辛かのと)→木(甲きのえ・乙きのと)または「木」をあらわす十二支
水の人(壬みずのえ・癸みずのと)→火〈丙ひのえ・丁ひのと)または「火」をあらわす十二支
また、女性の場合、男性をあらわす「官」の星は
木の人(甲きのえ・乙きのと)→金(庚かのえ・辛かのと)または「金」をあらわす十二支
火の人(丙ひのえ・丁ひのと)→水(壬みずのえ・癸みずのと)または「水」をあらわす十二支
土の人(戊つちのえ・己つちのと)→木(甲きのえ・乙きのと)または「木」をあらわす十二支
金の人(庚かのえ・辛かのと)→火(丙ひのえ・丁ひのと)または「火」をあらわす十二支
水の人(壬みずのえ・癸みずのと)→土(戊つちのえ・己つちのと)または「土」をあらわす十二支
となるのです。
男性の場合、命式の中に「財」をあらわすものが多いと、それだけたくさんの女性と出会うことを意味します。女性の気持ちがよくわかるタイプであるとも言えますので、女性とのおつきあいも多く経験されるのではないかと判断できます。出会うだけならよいのですが、よほど自分がしっかりしていないと「財」に振り回されることも暗示しています。
女性の場合は、命式の中に「官」をあらわすものが多いと、それだけたくさんの男性と出会うチャンスに恵まれることを意味します。男性の気持ちがわかるタイプであると言えるようです。反対に「官」の星が命式の中にない場合は男性の気持ちに疎いと言えるかもしれません。では結婚できないかというとそんなことはありません。大運で「官」がまわって来たときがチャンス到来です。
また同じ命式内でも、年→月→日→時の順にあらわれる場所でおおよその結婚年齢も見えてきます。つまり年に異性をあらわす「財」や「官」があらわれていたら、出会いや結婚の時期が比較的早いと考えられ、時にそれがあらわれていたら比較的遅い時期であると予測できるのです。
命式の中に「財」あるいは「官」の星がなく、大運でもなかなかまわってこない。その場合は、いわゆる「人気」をあらわす「色虫」(しきちゅう・咸池〈かんち〉・桃花〈とうか〉ともいいます)や異性にもてる星の「紅虫」(こうちゅう・紅艶ともいいます)があるかどうかでも判断できるのです。
「色虫」(咸池・桃花)や「紅虫」(紅艶)が同時に命式内にある場合は、本人の思惑とは関係なく、異性が寄ってくることがおおいに考えられますので注意が必要です。
もてなくて悩むということは想像しやすいですが、実は、もて過ぎも楽しい中に危険が潜んでますので、悩みの種となってしまうことが多く見受けられます。「恋」は楽しい中に苦しみもあるからです。
本日は「結婚」の時期についてのお話でしたが、どんなタイプの人に惹かれるかということも四柱推命からわかります。「傾斜」も合わせて観ていくことで、かなり鮮やかに見えてきます。またそのお話はいずれ・・・。
今日もおつきあいいただきましてありがとうございました。