土星のパワーをいただきましょう☆

夜になって、勉強の成果が出ないという少年がやってきました。一生懸命取り組んでいるつもりなのに思うような成績にならない、どうしたらいいかというご相談でした。

四柱推命の命式からは、社会に出る頃には大いに力を発揮するものを持ってらっしゃるのですが、確かにいま現在は持っている力が十分に出し切れているとはいえないのがわかります。「今」が大切な若者にとっては、「そのうち活躍する」なんて悠長なことはいってられないのですね。

そこでタロットの出番です。ご本人の了承を得て、どんなカードが出たかご説明します。

今年中には何とかしたいということなので、カードを4枚ひいていただきました。ひと月ごとの変化を見て行こうというやり方です。

9月 専門家の意見を聞くといいですよ、という意味のカードが出ました。土星の暗示があります。

10月 不安をあらわすカードが出ています。月の暗示です。

11月 周囲をあまり気にせずに、信じた道を進んでいけばよい、というカードが出ました。全て大切なものは揃っているよということを絵が暗示しています。

12月 若者が現実を見据えて馬に乗って前に進む絵のカードです。この頃には動きだしている暗示です。

 

この結果に、ふかーく納得して「がんばります!」と言って後ろ姿もいっそうたくましく、少年は急に青年になったような勢いでお別れしました。

 

さて、彼が本気で頑張る気持ちを持ってらしたせいでしょうか、ちょうど今晩は、「頑張る」気持ちを応援する星が南の空に光っていました。

その星とは、ズバリ「土星」です。

土星というと、忍耐・制御・孤高といった明るさとは無縁の地味な星のイメージがありますが、実際に土星はあの神秘的な環には独特なエネルギーがあるように思われます。

手相では土星の丘は中指の下です。そこは、努力や勤勉・堅実に頑張ることを意味する場所です。

こつこつ頑張るということはあまりかっこよくは思えませんが、これなしに成功するなんてありえません。成功した人なら皆わかっているし、成功する人は努力すら楽しんでいるようです。

そうして、その堅実な努力があってこそ、土星の環のように外へと広がりを持つ存在となるのではないでしょうか。

惑星は毎日位置を変えていますが、夜、南から南西にかけて大きなはっきりした3つの星が見えます。今日の時点では、平仮名の「く」の形に見えました。上から「土星」「火星」「アンタレス」です。

色は、「あたたかみのある黄色」が「土星」、「オレンジがかった赤」が「火星」、同じような色でやや小ぶりに見えるのが「アンタレス」です。「アンタレス」は蠍座の一等星です。

どれも強烈なエネルギーがありますが、「学問で成果をあげたい」とか「堅実に何かをやり遂げる力が欲しい」というときは、土星のパワーをいただくのがよいと思います。土星がはっきり見える今このとき、ちょっと勉強の手を休めて土星に思いを馳せてみましょう。

 

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。