変化・変容のとき~アメリカ大統領選のゆくえや如何に?

今日は立冬。暦の上では今日から冬です。ここのところ急に寒くなってきていますね。

さて、明日はいよいよアメリカ大統領選挙です。期日前投票に長い列ができている光景をテレビで見ました。

トランプ氏をとんでもないと言う国民もいれば、彼こそがアメリカを変えてくれると期待する意見も根強くあり、クリントン氏はビヨンセなどのスターの応援を得ているものの、最後まで接戦を強いられていますね。

いったいどうなるのでしょうか?

世界のリーダーを自認するアメリカであるとしたら、自国の発展だけでなく、世界的な視野でその代表を選んでほしいものですが、やはり自分の生活は大切ですから、生業を成り立たせてくれると約束してくれる人を支援する気持ちもわからないではありません。

それにしても「嫌われ者同士」とも言われるクリントン氏にトランプ氏、あれだけのスターやヒーローも生み出している国なのに、ほかに候補となる人はいなかったのでしょうか?

トランプ氏の自叙伝のゴーストライターという人は「あのモンスターを生み出すことに加担してしまった」とその仕事を引き受けたことを悔やんでいるのだとか。

過激な発言は危険視されるものの、一緒に仕事をすると相手を褒めるので気分がよくなるのだという人もいて、トランプという人は、変化・変容を求める今という時が生んだ存在なのだろうとつくづく思います。

クリントン氏に決まれば「アメリカで女性初の大統領」、トランプ氏に決まれば「アメリカ最後の大統領=アメリカはおしまい」ということも言われている・・・と作家の島田雅彦史が紹介していました。

選挙は占えない、と言われているのですが、ふたりの候補の三柱を観てみます。

 

まずはヒラリー・クリントン氏 1947年10月26日生まれ

年 丁亥(ひのとい)

月 庚戌(かのえいぬ)

日 戊寅(つちのえとら)

 

月が「庚戌」で仕事がよくできる「魁ごう(かいごう)」を社会運に持っています。「庚(かのえ)」は金属の塊なので世に出て活躍するためには「丁(ひのと)」の直火(じかび)で鍛錬される必要があります。鍛えられない場合はナルシストになることが考えられます。そして彼女の社会運は、鍛錬されているといえるでしょう。

クリントン氏自身は「戊(つちのえ)」で堂々とした「山の土」というか「山そのもの」です。これが日干にあると「信頼」が鍵となってきます。ですから、彼女にかかっていた疑惑は大きなマイナスでした。しかし彼女自身は少しのことには動じない強さがあることでしょう。気学の面から観ても、1947年は八白土星の年で「大きな山」を意味します。

時間の柱に「甲(きのえ)」があったとしたら、抜群に仕事のできる人ということになります。もう30年間も政治に携わっていることから、仕事のできる人であることは間違いないでしょう。

今年は「申(さる)」年で、「寅」とは相いれませんので、なかなかに苦戦を強いられているのでしょう。

高い能力を持っているのにもかかわらず、「戊寅」の人のわかままに見えてしまう言動が世の中からの反発につながることは大いに考えられることなのです。ちなみに、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領も、日干が「戊寅(つちのえとら)」の人です。「信頼」を誰よりも重んじていきていくべき方たちなのです。

 

一方ドナルド・トランプ氏は1946年6月14日生まれ

年 丙戌(ひのえいぬ)

月 甲午(きのえうま)

日 己未(つちのとひつじ)

「羊刃(ようじん)」という自分を強く打ち出していくものを持っています。「己(つちのと)」は畑の土なので、世の役に立つためには、適度な雨の水(癸・みずのと)と耕されること(甲・きのえ)が必要です。「丙(ひのえ)」の太陽もあると作物を育てる、つまり物事を育んでいくのに条件が揃うことになります。

彼は強い「己(つちのと)」の人なので、改革・変革を起こす気持ちは十分に持っています。

命式を観ると、「甲(きのえ)」は「月干」にありますし、「丙(ひのえ)」は親を意味する「年干」にありますが、惜しむらくは知性をあらわす「水」の要素が、この三柱には見当たりません。

社会運にある「甲(きのえ)」はすくすく伸びる大木ですので、リーダーとして頼もしく見えます。

年間にある「丙(ひのえ)」は太陽ですので目立ちますし、目立つことが好きです。生まれた年の1946年は気学でいうと「九紫火星」の年で、華やかなことを好みます。

しかし、「水」が・・・

彼の「土」はパサパサに乾いた砂漠の土であるといえます。力強さで推進する能力には長けているし、自分を売り込む力は天才的と言えるかもしれませんが、深い知性が見えないのが残念です。

時間の柱(時柱)に、「水」を意味するものがあることを期待したいです。

 

世界の平和のために、よい選択がなされますように。

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。