強運とは?

人は誰でも「強運」でありたいと願うものだと思います。

では「運が強い」とはどのようなことなのでしょう?次の3つのうちのどれだと思われますか?

A よいことばかり起こること

B 大変なことが起こらないこと

C 大変なことが起こるけど乗り越えることができること

 

まず、Aはあり得ませんよね。そのように見える人はいますけれども、実際にはドラマがあると思います。ドラマは何かが起こることから生まれます。人生はドラマですし、そのドラマの主役は皆さまお一人お一人です。

ある有名な脚本家が以前次のようなことを語っていて興味深かったです。「僕の書くドラマの主人公は必ず何かひとつ欠陥を持って生まれています」

たとえば貧しいなど問題を抱えた家庭に生まれた、たとえば顔や身体にコンプレックスがある、たとえばいじめや虐待に合っている・・・

そういえば「白雪姫」は継母からのいじめに合っていました。家庭に問題ありですよね。

「かぐや姫」はそもそも竹から生まれたのですから、変てこな生まれです。しかも3寸ばかりの手のひらサイズの女の子ですから変てこもいいとこです。

もっと現実的なお話の世界でも、魅力的な主人公は何か大きな問題を抱えているといっても過言ではないはずです。

では実際に活躍している方々はどうでしょうか?生まれがよくて、ルックスもよくて、頭もよくて、性格も悪くない、そんな人は確かにいます。私もかなりいけてる!という方もいらっしゃることでしょう。

けれどもそんな一見恵まれている方だって、ずーっと「よい」わけではないのです。あるいは既に何かを乗り越えている、あるいは常に何かにチャレンジし続けている、あるいは人にはわからないけれども問題はあったりします。しかし、強い精神力や忍耐力や具体的な目標によって乗り越えたり乗り越えようとしているから、恵まれているように見えるのでしょうね。

深い悲しみにあっても、最悪な環境下にあっても、乗り越えることができる人ほど「強運」であるといえるでしょう。それは心の回復力に鍵があるようです。

つらい現実に直面してもいずれは好転すると信じること、全てがよいとはいえなくても長期的に見てうまくいくと思えることが「強運」なのかもしれないと最近つくづく思います。

私が大学生だった頃、恵美子さんという不思議な力を持った方にしばしば身のまわりのことを相談していました。恵美子さんは占星術に長けている上、インスピレーションもある方でした。その恵美子さんに言われた言葉に「何も起こらないようになんて祈ってはだめよ。何か起こった時に乗り越える力をお授け下さい、と祈るのよ。」その時はわかりませんでした。今は身にしみて実感しております。

乗り越える力を一緒にさぐってまいりましょう。