しばらくご無沙汰致しました。皆さま、如何お過ごしですか。「海の日」の今日、ここ東京郊外の暑さは尋常ではありませんでした。地面に近いベビーカーの赤ちゃんやお散歩のワンちゃんはさぞかし大変なことと思います。しっかり水分を補給して熱中症にならないように気をつけましょう。
もう20年も前のこと、夏の暑い日のお出かけで、汗をかくのがイヤで水分をひかえていたら、帰宅後目を回してしまいました。目をつぶっても世界はグルグル回り続けるものなのですね。水分をきちんと摂らないと足もつりやすくなるようです。
さてありがたいことに、私にはもったいないくらいの素敵な仲間がいます。長女のママ友4人組です。1年に1度、毎年この時期に近況報告もかねて会っています。長女が中学生の頃からのお付き合いですから、かれこれ10年になるのかな。うまく会話をまわしていける心地よさが長く続く秘訣かなと思います。そして、互いに尊重できることも。
4月の末に「高野山別院に行ってきましたぁ!」とブログに書いたところ、近くにステキなチャペルがあるから今度はその聖堂にも足を運んでみて、と勧めてくださった方がいました。この春長男くんがみごと合格して通ってますというA子さんです。
その息子さんは、明治学院大学を訪れた際、聖堂(チャペル)の落ち着いた雰囲気が気に入り、魅せられて受験することに決めたというのです。なんてステキなことでしょう!
その話に心惹かれて、ママ友仲間に「今年は明治学院のチャペルに行きたいな♡」と言ってみたところ、なんとそのうちのひとりT子さんの母校とわかり、今日訪れる運びとなりました。
白金台の素晴らしいところに立地するそのキャンパスは、外観も趣きがありますが、建築100周年を迎えたというそのチャペルは、重厚で荘厳ながら、木の優しさが空気をやわらかなものにしていて、「ここに長くいたいな」という思いがよくわかりました。
チャペルにはパイプオルガンもあるのですが、今日はその向かいにある記念館1階小チャペルにおいて、アイリッシュ・ハープのミニコンサートがありました。
ご自分で製作したばかりというハープを演奏して下さったのは、アイリッシュ・ハープの研究で芸術学博士(明治学院大学大学院)となられた寺本圭佑さん。日頃あまり接することのない珍しい楽器の説明のあとに演奏をして下さいました。天から聞こえてくるかのようなその美しい音色に、心が清められたような幸せを感じました。
強い自己主張をしないのに、不思議と一つひとつの音の粒がしっかり感じられる演奏。全5曲のほとんどは初めて耳にするものなのに、何故か懐かしさを感じることに驚きました。
かつて教会に通い、聖なる空間への憧れを持ち続けてきた私にとって、木でできた落ち着いた空間は本当に居心地がよく、魂が喜んでいるのがわかりました。そして自然と涙があふれるのでした。
チャペルの存在を教えてくれたA子さんも、母校の思い出話を聞かせて案内してくれたT子さんも、そしていつもおおらかに全てを受け入れておつきあいしてくれるY子さんも、皆アイリッシュ・ハープのような人たちかなと思います。
押しつけがましくなく、でも穏やかに、実に豊かに日々を営んでいる・・・私も「かくありたい」と思います。それは、目指したい鑑定のあり方とも重なるなあと思った今日という日でした。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。