クリスマスの朝、郵便受けにお届け物が入っていました。
可愛いピンク色の包みで如何にも娘たち向けだと思っていましたら、どうやら娘たちは覚えがないというので、中身を確認したところ、それは私宛てのプレゼントだということが2日遅れで判明しました。
ピンク色の包みを開けると、金色のリボンと「懐かしく子供の夢は今もなお‼」というメッセージカード付きの赤い箱が出てきました。中からは1枚のDVDが・・・
最近お近づきになったばかりの心優しいサンタさんから私へのクリスマスプレゼントだったのです💛
DVDは、英語名「THE POLAR EXPRESS」というフルCGアニメーション映画でした。
「サンタクロースって本当にいるの?」と子どもなら誰でも抱く思い、皆さまもご経験はおありでしょう。
サンタさんにお手紙書いてワクワクした頃を少し過ぎると、「ホントにいるのかな?」と疑念を抱くようになりますね。
そうして「今年こそ寝ないで待ってるぞ!」と思っていたのにいつの間にか枕元にプレゼントが・・・
「あ~あ、今年もサンタさんに会えなかった」は、やがて
「今年こそ正体を見破るぞ!」と変わり、本当に信じられなくなった頃にはプレゼントは置かれなくなっているのがどこのご家庭にもある「よくある話」だと思います。
この映画も、そろそろサンタの存在が信じられなくなってきている子どもが主人公です。
そんな主人公の少年の家の前にクリスマス・イブの晩、謎の機関車が迎えにやってきます。それがポーラー・エクスプレスです。
せっかく家の前までお迎えに来てくれているのに、乗るのをためらう子どももいます。
何が起きているのかわからないからですね。これから素敵な旅が始まるとわかれば誰でも飛び乗るのに、「未知への旅」は怖いですものね。
今いるところは安全ですから、そこから一歩踏み出すのって実は勇気がいります。
そしてこんなことって、私たちはやってしまうことが多いですね。
せっかくよいお話をしても「まさか!」と思ってしまうんですね。
「私にそんなうまい話がやってくるわけない‼」と決めてかかってしまうのです。
しかし、迷った末、主人公の少年は思い切って機関車に飛び乗ります。
そしてその機関車に乗って、クリスマスの聖地である北極点に向かう夢の旅に出発します‼
途中カリブーの大群に行く手を阻まれたり、オーロラがあらわれたり、エルフがたくさん登場したり・・・
最後には本物のサンタクロースと出逢うこともできたのです。
サンタクロースに選ばれた少年は、そりに乗ることを許されてプレゼントに何が欲しいと聞かれ、トナカイから落ちたひとつの鈴をプレゼントとしてお願いします。
その鈴から聞こえる音は「子どもなら聞こえる音」であり、それはすなわち「信じるものだけに聞こえる音」です。
そうして「心から信じていれば大人になっても聞こえる音」だと映画は教えてくれます。
北極点への旅で、少年は大切なことをいっぱい学びました。
機関車の屋根に住みついている不思議な住人とのやりとり、
共に旅する仲間との友情や愛。
そこには数々の珠玉の言葉がちりばめられています。
とりわけ私が素敵だなと思ったのは、少年が機関車から降りるときに車掌(話の中で終始重要な役割を演じています)が少年に伝えた、「大事なのは列車の行き先じゃない、‟乗ろう”と決めたことだ」というメッセージです。
これはまさしく人生そのものだなと思います。
決める、そして行動する。
それが生きることです。
そして少年と共に旅をした少女が本当に素敵です。
真の勇気と知恵と優しさを持っている女の子です。
こんな子が次の世代をリードしていってくれるんだろうなと思わせる子。
見習いたい、と思ってしまいました。
この夢のある映画作りを提案した俳優のトム・ハンクスには4人の子どもたちがいるそうです。その子たちに読み聞かせていた絵本に心を動かされて映画化しようと企画して、ロバート・ゼメキス監督と共に作り上げたのがこの映画なのだそうです。
感動の絵本を映画化することによって、世の中に夢を届けたいと願ったのでしょうね。
ロバート・ゼメキス監督といえば「バックトゥザフューチャー」や「フォレストガンプ 一期一会」などの素晴らしい夢のある作品を世に送り出している監督です。
一流の人同士が結びつくことで生まれた作品、今回知ることができてよかったです。
こんなに素敵な作品を今まで知らなかったなんて・・・
でも心優しいサンタさんのおかげで出逢うことができました。
そして心から楽しむことができました。乗車券が宙に舞って旅するシーンは「フォレストガンプ」を思わせて見事でした。この世への乗車券も偶然のようで偶然ではないのでしょうね。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。