桜の花びらが近くの公園前の道一面をうっすらピンク色に覆っているのが、少し離れたところから見るとまるで何かを敷き詰めたように見えるのを発見した今日の日でした。
東京郊外のこの地に住んで、はや四半世紀を越えますが、こんな風景を目にしたのは初めてです。
それだけ、今年はいっきに咲いて、いっきに舞い散ったのかもしれません。
たとえばチューリップなどは、同じ庭に咲いていても、一つ咲いて、しばらくしてまた一つ・・・のような咲き方をしますが、桜という花は同じ場所では申し合わせたかのように一度に咲いて、そして散ってゆくように感じます。
それにしても、桜ほど私たち日本人の心をかき乱すものはないといってよいでしょう。桜の季節は心が浮き立つと同時に、なぜか胸騒ぎしてしまうのはやはり日本人のDNAに組み込まれた思いなんでしょうか・・・
ほのかなピンク色であることも心に響く要因なのでしょうね。癖がなくて、飽きがこなくて、どんな景色にも馴染むのにうっすらほのかなピンク色はうってつけなのかなと思います。
さて、今週からいよいよ新しい高校生の生徒たちとの一年が始まりました。
不思議なもので高2・高3の子たちは、同じ生徒なのに、つい先月までと全く異なる面持ちをしています。やはり意識が違うからなのでしょうね。
ましてや、高1の時に授業の担当をした時は、甘えん坊さん・きかん坊さん・やんちゃさんだったのが、高3となった時に再会すると、落ち着いた雰囲気を身にまとっているのです。やんちゃなのも可愛かったけれど、ちょっぴり大人っぽく変身した姿を見ると、成長ぶりが素敵だなぁと思わずにいられません。
一年生はと言えば。今年は女子高校で都内でも抜群の倍率を勝ち抜いて入学してきた子たちなので、自信に満ち溢れています。
7年前に都会の共学校から移ってきた時は、潜在能力は測りしれないものがあるのに、自信をもてない生徒がたくさんいました。それで、「自分はこんなに力があるんだ!おとなも認めてくれるんだ!」という経験をさせてあげたくて、自分の考えを書いてもらって新聞への投稿ということをしてみました。
すると半年くらいの間に10人ほどの生徒の書いたものが採用されて、大いに自信につながったように思います。卒後後フェイスブックでつながっている数人がいるのですが、よく考えたら面白いことに、あの時に新聞に採用された子たちです。ひとりはママに、ひとりは美術系のお仕事を、ひとりは先日ドイツに研修とかってフェイスブックへの投稿がありました。
その成長ですが、先日読んでいた本によると、それは成功の反対語なんですって!
私の本名は「川」が付きます。旧姓も「川」が付き、なんと母の旧姓にも「川」がついたため、三代にわたって「川」族なのですが、私の生き方も「川」のように絶えず流れている気がします。
気がつくと、常に何か新しいことをやっています。
かっこよく言えば、「絶えずチャレンジし続けています」といえるけれど、それは実際は「しょっちゅう失敗ばかりしています」ということになります。
失敗の連続、と言っても過言でないかもしれません・・・
そんな時に出会った本に書いてあったのが「成功の反対は成長です‼」という言葉です。
思わず小躍りしたくなりそうな言葉です。
そっかぁ、成功しなくても成長してるんだぁ、またやってみよっと!
単細胞な私は、大いに励まされたのでした。
高校生ほどの成長はできなくとも、単細胞の私でもできる成長を今年度もしていきたいなと感じる一週間でした。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。