手をとりあって(Let Us Cling Together) by QUEEN

思い出の曲は?と聞かれたとき、1曲に決めるのはなかなか難しいですね。ずっと好きな曲というのもあることにはあるけれど、人生の時々でハッとする歌や、心惹かれる曲とかありますよね。

はじめて買ったレコードまたはCDを覚えてらっしゃいますか?

私は中学2年生の時だったか、クイーンの「Killer Queen(キラークイーン)」がドキドキしながら初めて自分のお小遣いで買ったレコードでした。シングル盤のレコード。フレディ・マーキュリーの歌声の美しさは格別のものに思えました。意味もよくわからないのに夢中になって聴きました。

壮大な叙事詩にも似た「ボヘミアン・ラプソディー」は世界のファンをいまだに魅了し続ける曲です。ひとつの曲の中にいろいろな要素のある重厚な歌です。哲学的な問いかけに始まり、「人を殺してきちゃった」という懺悔。宗教曲のような透明感と相反して、何かにあらがうような人生をさまよう歌。

音楽自体もオペラのようでもあり、ロックそのものでもあり、彼の人生を織りなす糸の素材自体が途中で変わっていくような不思議な楽曲です。生まれも性的指向もマイノリティであったことがうかがいしれるようでもあり、まだまだ謎に満ちたファンタスティックでミステリアスな曲です。

何かやむにやまれぬ思いを抱え、苦しみもがき答えを追い求めようとした曲に思われます。心の底からの叫びのような歌は、頭で理解しきれなくても心に響いてくればそれでよいのでしょうね。

 

それに比べて、「手をとりあって」は作詞・作曲がブライアン・メイで、そのメッセージもシンプルでわかりやすいです。タイトルと曲のサビの一部に日本語が使われていることから、日本人に向けて贈ってくれたプレゼントとも受け取れます。彼らが初めて来日したときに羽田空港でたくさんのファンが出迎えた感激から日本贔屓となってくれたのがこの曲のきっかけのようです。その歌詞の一部をご紹介します。

 

Teo Torriatte (Let Us Cling Together)

When I‘ⅿ gone

No need to wnder if I ever think of you

The same moon shines the same wind blows

For both of us and time is but a paper moon

But not gone

Though  I`m  gone

It`s just as though I hold the flower that touches you

A new life grows the blossom knows

There`s no one else could warm my heart as much as you

But not gone

 

Let us cling together as the years go by

Oh my love, my love

In the quiet of the night

Let our cabdle always burn

Let us never lose the lessons we have learned

手をとりあってこのまま行こう

愛する人よ

静かな宵に

ひかりを灯し

愛しき教えを抱き

 

ふんわりと人を優しく包み込む曲です。この曲から何か切なく純粋な魂を感じるのは私ひとりではないと思います。ブライアン・メイの曲ですが、タイトルの「Teo Torriatte」のTorriatteのrの重なりにはフレディのこだわりがあるそうです。

この曲は東日本大震災のとき、日本人を励まし勇気づける曲ともなりました。

人は生まれるときも死にゆくときもひとりですが、実はたくさんの魂が応援して守ってくれているのです。自分の生き方を大切にしつつ、共に生きる人やその魂ともcling(つながること)できたらステキですね。

お読みいただきありがとうございました。今日もよき日でありますように♡