2011年に今の高校に招かれてきたとき、自分を低く見積もる子がたくさんいることに愕然としました。
たまたま受け持った「表現」という授業、当時「どんな内容でもお任せします‼」と言われて、思いついたのが
新聞に生徒の書いたものを投稿しよう! でした。
だって生徒たちの思いや日頃行動してることって、素直にスゴイ‼って思えることでしたから。
私も情熱を傾けて頑張りました‼
何とか盛り上げたいな❤という情熱でした
その結果、一年間に10名近く(いやもっとかな? どうも数字を覚えてられない)の子の作品が新聞に掲載されました。
生徒たちは喜ぶし、お家の方も喜んでいらしたと思うのですが、同じ国語科の先生たちからは
「勝手なことをしないでください」と言われました。
馬鹿馬鹿しくなって、翌年からはその授業の担当から外れました。
(しかし面白いことに、やり方を聞いてきた方が投稿を取り入れて、やがて掲載されるようになると、国語科では「投稿をさせよう❣」という方針になっていきました)
あれから8年。
また私は「表現」の授業を持つようになり、相変わらず生徒の作品は素敵なので、投稿を促すことにしています。
今年卒業していった生徒から「載りましたぁ❤」と連絡があったのが18日。
その作品を、本人と親御さんの了解をいただいてご紹介致します。
「ありがとう」は魔法の言葉 阿部 真子 18歳
「ありがとう」は、簡単である一方、少し難しい言葉でもあると思う。
小さくフワッと伝わったり、大きくドーンと伝わったりもする。
私は一つ一つの「ありがとう」を大切にしていきたいと思っている。
いろいろな感謝の仕方があるけれど、小さな子からお年寄りまで素直に言えるすてきな言葉。
言っている自分の心もポカポカするし、言われた相手もうれしい気分になる。
お手伝いした時やプレゼントを渡した時、相手のためになることをした時にも言われる言葉だ。
昔から変わらずある言葉で、この先自分がもっと年をとってもきっとなくならない。
この言葉は私を喜ばせ、またやってあげたい気持ちにさせてくれる。
これから新しい世界に行き、たくさんの人と出会うだろう。
たくさんの「はじめまして」をしていく中での「ありがとう」。
この言葉は人と人をつなげていき、
その人と仲良くなったり、さらに新しい出会いに導いてくれたりする。
「ありがとう」は魔法の言葉だ。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。