如月(きさらぎ)も今日は三日。節分です。
年に4回の節の変わり目をもともとは「節」の「分かれ目」ということで「節分」と呼びました。春夏秋冬の始まり、つまり「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日です。
その中でも「立春」の前日のみが「節分」として残ったのは、季節の変わり目ということにもまして、年の変わり目であるからなのでしょう。
古くから、「追儺(ついな)」という「鬼やらい」の行事がありました。鬼を追い払う行事です。
この場合の「鬼」とは「邪気」のことです。反対語の「無邪気」はよく用いる言葉ですが、「邪気」とはすべての人が持つ心の中のダークな部分のことです。
さて、今朝の三女との間の抜けた会話がこれ。
私「節分だね。ところで何をまく?」
娘「まくって豆以外に何かまくものなの?」
私「ちがうってば!撒くんじゃなくて、巻くの‼」
というわけで、娘は「豆まき」の話を、私は「恵方巻き」の話をしていたのでした。
何でもぎりぎりに用意する私は、今日仕事の帰りに、「炒った豆」と娘が所望した「アボカド&サーモン」の具を買ってきました。穴子とかんぴょうは既に買ってあるので、あとは卵に胡瓜などで太巻きが出来上がる予定です。
高校3年生の授業がなくなり、少し早く職場を出られたので、年度最後の日に、私が勝手にご縁があると思っている八王子の神社に立ち寄ってみました。
もう何度もご紹介している子安神社です。「子安」というだけあって、子宝の神様もお祀りされていますが、私のおめあては「橘の社」です。
神社の近くまで行くと何だか人だかりが・・・
お参りを済ませたあと立ち話をしているおばちゃまたちに「何が始まるんですかぁ」と尋ねると、
「子どもたちが豆をまくのよ~。かわいいから見ていきなよ。今お祓い受けてるところ、もう始まるよ。」とのこと。
始まるまで少し時間がありそうなので、奥の小さなお社(目の神様・商売繁盛の神様・歯の神様など)に手を合わせに行くと、そこには鬼さんだちが待機しているのでした。
やがてお祓いを済ませた子どもたち(幼稚園児)が神殿から出てきました。みんな揃いの「裃(かみしも)」を身につけています。赤鬼ふたりと緑いろの青鬼ひとり、それに福の神という豪華メンバーに続いて主役の子どもたちの登場です。
子どもたちは手に手に枡(ます)を持って、舞台にあがり、いよいよ「豆まき」開始です。
一握りの袋に入った豆と小ぶりのおみかんを十人程度の園児たちが「福はうち、鬼は外」のかけ声と共に一生懸命投げています。ひとつくらい飛んでくるかなぁと期待したけど、甘かった・・・
でも寄り道したおかげで、思いがけなく可愛い「豆まき」をみることができました。
そして終了後、福の神に近寄っていったら、打ち出の小槌で頭をとんとんとたたいていただきました。
鬼さんたちはと見ると、園児よりも小さな子どもには泣かれていましたが、園児とそのママたちには囲まれて人気者となっていました。よかったね、鬼さんたち。
さらに帰り道、ブログをいつも読んで下さっているという優しいY子さんとばったり♡♡♡
ちょうどぬいぐるみのようにかわいい愛犬のお散歩をなさっているところでした。
「暦の上での今年最後の日」に出会った方がステキな方だっていうのは、何だかラッキーな感じです‼
そうそうご存知だと思いますが、今年の「恵方」は「壬(みずのえ)」の方角、つまり「北北西」です。
そちらの方角を意識してみることで「福」を呼び込めるといいですね。太巻きを丸かじりするといいと言うのは、口を大きく開くことで福を招き入れるという意味だと私は解釈しています。恵方を向いて、大きな声で「ワッハッハ」と笑うとよいと言われて育ちました。
太巻きの丸かじりがたとえ縁起かつぎだとしても、それで話のきっかけができたり、経済が少しでも活性化したり、何よりも世の中が明るくハッピーになったら願ったり叶ったりですね。
一番大切なのは、日々よい種を「蒔く」ことかなぁと思います。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。