かつて、「女性はクリスマスケーキ、男性は年越し蕎麦」なんて言われていました。
クリスマスケーキが12月24日を過ぎた途端に安売りされるように、女性の結婚適齢期は24歳まで、25を過ぎると婚期を逃したことになる
反対に男性は、年越し蕎麦のようであり、大晦日を過ぎたら誰も食べない・・・
大昔の話のようです。
今は、結婚するのもしないのも自由。
「結婚しないの?」なんて尋ねるのも、なんとかハラスメントになりそうで、相当親しい間柄でないとできない質問になっています。
結婚のお世話をする人なんていうのも今どきは聞かなくなりました。
自由だから、かまわない。
自由だから、かまってはいけない。
そんなこんなで、今の若者は大変です。
かまってもらえないので、自分でどうにかするしかない、そんな風に感じます。
職場では、かつては「こんなことをしてはいけない」とか「こうすべきだ」とか
職場の先輩から良い意味でも悪い意味でも何だかんだと言っていただきました。
しかし、今は直接「こうした方がいいよ」とか「今はこうしたらいい」などと言ってくれる人がいなくなりました。
余計なお世話、ってことでしょうか。
言う方も、余計なお世話と遠慮して
言われる方も、余計なお世話と受け取って
できたら余計なお世話はいやだから
そのうち誰もしなくなる・・・
何だかさみしい気がします。
でもよくとらえれば、本当に個人の自由ということです‼
自由とは、個人の意思に任されているということ
自由とは、人のせいにできないということ
自由とは、やるのも自由、やらないのも自由
自由とは、結果を自分で引き受けるということ
だから大変です。
「自由とは山巓の空気に似ている。どちらも弱いものには堪えることは出来ない」
芥川龍之介の「侏儒の言葉」に出てくる言葉です。
また次のようにも言ってます。
「最も困難な芸術は自由に人生を送ることである」
自由ってあこがれに満ちた言葉だけど、
こんな大変なことはないことですね~
英語ではフリー(free)
freeは「束縛がない」ことだと中学生のときに鈴木恭子先生という英語の先生から教わりました。
free from~ というように「○○からの自由」なんですって。
名詞のfreedomには「束縛や障害がないこと」「解放」って意味もあるくらい。
もともと自分を縛っていたものから解き放たれるから「自由になる」わけなんですね。
だからここには強い気持ちが介在しています。
奴隷が自由の身になっても、さてどうやって生きていくか
主婦が家事から解放されて、しばらくは楽しいけど、そのあとどうするのか
ずっと仕事人間だった夫が、仕事から解放されたあと、どうやってそのあとの人生を過ごすのか
自由はステキです。
せっかくの自由を生かせるかどうかは、「どうしたいか?」によってくると思います。
時間がたっぷりあるとして、
お金もたっぷりあるとして、
あなたはそれをどのように使いたいですか?
時間もお金もないからできない・・・
そう考えてるとどちらも巡ってこないと言います。
或いは、どちらか一方がやってこない・・・
なるべく具体的に「どうしたいか」を思い描き、しっかりと決めちゃう。
そうすると向こうから近寄ってくる、そんなもののようです。
自分が本当にやりたいことに気づいたとき、自由の価値が、自由のありがたみが、感謝と共に感じられるようになるのでしょう。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。