今晩はふたご座流星群だそうですね。
夜空の天体ショーをこのあと楽しむ予定です。
さて、昨日はネガティブな発言をする生徒の言葉を紹介しました。
将来の人生設計を授業中に描いてもらったところ、ほとんどの生徒が「こんなことをやりたい」とか「何歳になったらこんな風になっていたい」など楽しく前向きな発想をしていた中、彼女の存在はかなり気になりました。
その生徒、「長くは生きたくない」というのです。
何故か尋ねると、「人に迷惑をかけてまで生きていたくない」と答えます。
さらに聞くと、「癌の家系なので私もそうなる」と言うわけです。
こんなことを思っている17歳の子にあなたならどんな言葉かけをなさいますか?
私はこのように言ってみました。
「迷惑をかけるとは限らないんじゃないの?
元氣で年を重ねるという考えにはならないかな」
すると
「だってうちは癌の家系だからきっと早くに死ぬんです」
ずばり、思いこんでいるんですね。
癌になるって決めちゃってるんです。
最近学んだことを伝えてみました。
「病気の家系なんてものはないのよ。
もし癌の家系というものがあったとしたら、人類に既に癌のDNAがあるということになるから、みんな死に絶えてるんですって。」と伝えたけれど、懐疑的な表情は変わりませんでした。
長年思いこんでいるものを、わずかなやりとりで変えるのは難しいことでした。
そして後から反省しているのは、まずは彼女の不安に寄り添うことが大切だったなぁということです。
「それは大変だったね。ずっと心配だったよね。お父さんに加えて、おじさんやおじいさんまで癌で亡くなってたら自分もそのうちそうなるかもしれないって思っちゃうのも無理ないね」
と彼女の抱えている不安や心の痛みに共感してあげられたら、そこから「そうじゃないこともあるかも」という次の段階に行けたかもしれません。
彼女とは今後も授業でおつきあいがあるので、少しでも前向きに捉えるきっかけ作りができたらいいなと思います。
まずは共感!でした。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。