原題 ‟Diamond Cutter”、日本語でのタイトルを「ダイヤモンドの知恵」という本をご存知ですか?現在25か国に翻訳されている世界のベストセラーと言われる本です。ここには、古代チベット仏教から学ぶ成功の法則が書かれています。
「成功」とは、自分の望む人生を送ることだと私は思っています。
私の場合は、世界の国ぐにをまわって世界中に友人をつくりたいということです。
そのためには、紛争をおさめたい。
教育を行きわたらせたい。
世界を旅するためには健康と富も必要です。
その全ては、意外と小さな心がけの積み重ねで実現しないとも限らないなと、この本を読んで思いました。
この「ダイヤモンドの知恵」にその答えが凝縮していますので、最も私が魅了された箇所をご紹介します。ラストのところです。
他人に与えよ
仏教の教えによれば、何かを努力して成功させたいのであれば、まず、それがうまくいくという確証が必要です。この教えは実際にうまくいくはずだと自分自身が納得して初めてその確信が得られます。
「菩薩」とは何でしょうか。「菩薩」とは、自他の区別をなくすという三段階の教えを実行した人のことです。
つまり、こういうことです。他人に与えることで、将来、大きな富を経験するような良い心の記憶を植えつけた人とは、自分と他人の区別を持たない人であるはずです。他人に寛大になれる可能性が最も高いのは、人生の最大の秘密、すべての幸福の源を解き明かした人です。
ただ一人の「私」、ただ一つの口、ただ一つの胃のために働くのは、退屈で、面白みもなく、全人類的な目的にはそぐわないということに気づいている人なのです。
他人を自分に含め、自分を拡張することで他人を大事にすることは、自分のことだけ考えるよりもはるかに楽しくやりがいがあり無限の喜びを与えてくれます。
そして、隠された潜在性と心の記憶の教えがすべて真実であるならば、他人を大事にするのに最適な方法は、いかに経済的成功を得て、それを楽しみ、そしてそれを有意義なものにするのか、という教えを伝えることではないでしょうか。
こうやって富を分け合うこと、富の生み出した無限に拡散することこそが想像を絶するほどの富を生み出す心の記憶を植え付ける最も深遠な方法なのです。
これを実践することで、想像を越えるほどの、ありとあらゆる富がもたらされます。まるで一輪の花を探して庭に入り想像もしなかったような宝の山を見つけるようなものです。その宝の山を手にするためには、まずその教えを理解し実践することこそ大切なのです。
「ひと」と「自分」の分け隔てをせずに、分かち合うことこそが幸せへの近道だということなのでしょう。
とても含蓄のある言葉だなと思います。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。