いかにものどかな日本の光景にはとんびの「ピーヒョロヒョロヒョロ」が似合います。東京郊外のここ八王子では今日、上昇気流に乗ってとんびが気持ちよさそうに大空を舞う姿が見えました。束の間の晴れに鳥も蝶も嬉しそうです。
久しぶりに100円均一のお店に立ち寄ってみました。日本人の工夫する能力の凄さを感じる品揃えです。いろいろながめていたら、デッサン用に関節が一つ一つ動く人形があって、面白いので買ってみました。いろんなポーズをさせて遊んでます。
聞けば中東でも今、100均のお店が流行ってきているとか。女性に人気ナンバー1商品は何だと思われますか?目の部分しか出せないアラブの女性ならではのおしゃれグッズが売れ筋だそうです。
正解は、「眉毛用のテンプレート」です!眉を整えて描くためのグッズですが、目元以外の顔の部分を出せない中東の女性にとって、眉毛のかたちは特に気をつかうパートなのだといいます。今は自分を主張する太めの眉がトレンドだそうです。
日本もそんな頃がありましたが、今はといえば、ずいぶん女性も強くなってきているので、殊更眉を太くしなくとも十分なのかもしれません。
夜の報道番組を見ていたら、「空気を読まないことこそ女性のチカラです」と語っていた人がいて、思わずうなづいてしまいました。えぐちりかさんという、アートディレクターであり現代美術家の方らしいです。ガラスで造形した生卵のアート作品で一躍脚光を浴びている方です。
りかさん自身、自分の意見や考えを遠慮せず、つまり空気を読まずに思ったことを言える職場で働いてきた人だそうです。恵まれた環境にいたとも言えますが、「言いたいこと」を「空気を読まずに言える」のは、確かに女性の方が男性よりたやすくできることかもしれませんね。男性には忠誠心や、義理といったものが生まれながらに備わっているのかもしれません。グッとこらえて我慢するのは特に日本男児のありようかもしれません。
日本男児の精神は美しいけれど、それでは動いていかないものがある。
小池百合子さんや蓮舫さんには「空気を読まない力がある」と、えぐちりかさんは指摘してらっしゃいました。新しい風を起こす力のことかもしれません。
ちなみに手相にも「KY線」というのがあります。島田秀平さんが名付けたものですが、生命線と知能線の起点が離れたものをいいます。
この線がある方の特長はズバリ「行動力」です。考えるより前に動いているタイプです。
「どうする?やる?」と提案したことに即座に「やろう!」と返答してくれるとスピーディに物事が運びますが、そういうときにこの「KY線」を持っている人がいてくれるとすんなり決まります。
KYとはK(空気)をY(読まない)という意味ですが、「KY線」とは行動力の線だと私は理解しています。決して人の心をめ読めないということではないのです。「KY線」の持ち主で心優しい人を多く知っています。優しいからこそ、動くことができるとも考えられます。
先日高校一年生と学んだ言葉に「君子は言(げん)に訥(とつ)にして行ひ(おこない)に敏(びん)ならんと欲す」とうのがあります。
君子は立派なひと。訥はうまく言葉がぺらぺら出てこないこと。敏はすばやいこと。
つまり、徳のある人は口は上手ではないけれども行動力がある、ということです。
反対に、口先ばかりで行動しないのは「小人(しょうじん)」だということです。
あぶない行動力のある人が増えている今という時代ですから、変な行動力はない方がよいのですが・・・
空気を読んでばかりでは物事は動いていきづらいです。よい意味での「KY」は未来をかたちづくっていくものと思います。本当の「和」は馴れ合いや妥協ではないのですから、いったん壊して作り直す勇気も必要かもしれないなと思うこの頃です。いかがでしょうか。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。