IMAGINE by JOHN LENNON(イマジン by ジョン・レノン)

ボクシングの世界で歴史に残る数々の名勝負をしたモハメド・アリが今月3日に亡くなりました。格闘技のことは詳しく知りませんが、モハメド・アリの名前は「強さ」の代名詞のように認識していました。

ベトナム戦争に反対して徴兵を拒否したため、アメリカの政府相手にも闘い、最後には無罪を勝ち取ったものの、世界タイトルを剥奪されたり試合への出場を禁止されるなどの圧力もかけられたということは先程のニュース番組で知った次第です。

そのアメリカで「イスラムを追い出せ!」と店で言い放った男がいるようです。トランプ氏の支持者というこの男、カリフォルニア州のアイスクリームショップにいたイスラム教徒の女性2人を追い出してくれと店のスタッフに言い放ったそうです。勇敢にもスタッフの女性が「やつあたりはしないで!」という意味のことを言って、この男の方を店から追い出したのですって。

その様子が動画で流れて、スタッフの対応の見事さが高く評価されていますね。お店を訪れる人も多くいるのだとか。こういうのを「神対応」というのでしょうか。立派ですね!そして、ほっとします・・・が、世界のトップを自負するアメリカが、差別発言を臆面もなく言える雰囲気に向かっているのだとしたらそれはおそろしいことです。

モハメド・アリは、人種も宗教も超える社会を願っていたようですね。その彼の願いが、ジョン・レノンの歌にもあらわれています。

 

IMAJINE by John Lennon イマジンbyジョン・レノン

Imagine there’s no Heaven                       天国なんてないって想像してみてごらん

It’s easy if you try                          案外簡単なことさ

No Hell below us                           地獄だってないんだよ

Above us only sky                         ぼくたちの上には ただ空があるだけさ

Imagine all the people           みんなが今日という日のために

Living for today…             生きてるって想像してみて     

 

Imagine there’s no countries        国という区切りなんかないって想像してみて

It is’nt hard to do             そう難しいことじゃないよ

Nothing to kill or die for           殺したり殺されたりなんてなくって

And no religion too            宗教なんかもなくて

Imagine all the people          みんなが平和のうちに暮らせる

Living life in peace                             そんなことを心に描いてみて

 

You may say I’m a dreamer        夢を見てるって君は言うかもね

But I’m not the only one         でもぼくはひとりじゃないさ

I hope someday you’ll join us       いつの日か君も仲間さ

And the world will be as one       そして世界はひとつになるんだよ

 

Imagine no possessions                    何にもしがみつかないって想像してみて

I wonder if you can                      君にはちょっとむずかしいかな

No need for greed  or hunger                欲望も飢えも必要ないんだ

A brotherhood of man                   みんなが兄弟のようになれたらね

Imagine all the people                  全ての人で世界を分かち合う

Sharing all the world                  そんなことを想像してみて

 

You may say I’m a dreamer              夢を見てるって君は言うかもね

But I’m not the only one                でもそれはぼく一人じゃないんだ

I hope someday you’ll join us              君もいつかぼくの仲間になってほしいな

And the world will live as one             そしたらこの世界はひとつになるんだよ

 

今年でビートルズが来日して50年なのだそうですね。4人が羽田に降り立ったのは1966年6月29日未明であったと今週水曜日の毎日新聞の夕刊の「特集ワイド」に、そのときの様子が記されています。武道館は当時まだ武士道の精神を世界に示す聖地であったため、来日バンドが使うことへの強い反発があったのだそうです。来日反対運動すらあったとは驚きです。

こんなことからも、「常識」はちょっとしたことで変わる脆いものなんだと感じます。長髪というだけで「不良」と決めつけた当時の常識は、今や非常識です。

さて来日当日の記者会見で「名声も富も得て、次に何を望みますか」と聞かれたジョン・レノンは「平和」と答えたそうです。

情けないことに、会場からは笑いが起きたのだそうです。「冗談と受け取ったんだろうけど、ジョンは本気だったと思う。その後に彼がしたことを見れば」と松村雄策さんは当時を振り返って語ります。武道館で生のビートルズを聴いた人で音楽誌「ロッキング・オン」の創刊メンバーの一人です。

そのときポールは「原爆の禁止」と答え、ジョンが「原爆禁止。そうだね」と発言。毎日新聞は翌日の朝刊で「ボクたちも平和がほしい」という見出しでその模様を報じたそうです。

そのジョン・レノンの作った曲だからこそ「イマジン」は人々に愛されるのでしょうね。ちなみにジョンは繊細でボランティア精神のある「乙(きのと)」の人。奥さんとなるオノ・ヨーコはがっちり強い「乙(きのと)」の人。星座はジョンが天秤座でオノ・ヨーコが水瓶座。

ではまた明日。

今日もあなたが幸せでありますように♡