NINJYA(忍者)で世界平和

夕方「笑点」で笑ったあと「真相報道バンキシャ!」を見ていましたら、忍者がいま観光資源になりうるという話題で盛り上がっていました。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

国は4年後の2020年には4000万人、2030年には6000万人の外国からの観光客を呼び込もうとしているのだそうで、その実現のために「忍者」の力を借りようというものです。

「忍ばないスターな忍者探します」といううたい文句で「武将のふるさと愛知」が「徳川家康と服部半蔵忍者隊」の新規メンバーを募集したところ、書類選考を通過した人のうち、外国人4名・日本人20名がオーディションに参加して、その結果1名の外国人を含む7名が新たな忍者候補として決定したのだそうです。

これから修行の期間もあるそうで、一人前の忍者になる日を待ちわびるのは本人と世界のファンのみならず国もまた・・・というのが面白いと思います。

忍者人気に拍車をかけたのは「NARUTO・ナルト」という漫画であるそうです。体内に「九尾の妖狐」を封印された忍者うずまきナルトは落ちこぼれの忍者なのですが、里で一番とされる忍者火影を目指して試練を乗り越えて成長する物語だそうです。「~だってばよ!」のセリフで一世を風靡した人気漫画です。

少し上の世代の方は、横山光輝原作「伊賀の影丸」に心をときめかせた方も多いのではないでしょうか。

その伊賀〈三重県〉は忍者を観光に導入したところ、17年で7倍も観光客が増えたと言います。また、甲賀〈滋賀県〉では忍者の末裔の調査などもしているそうで、忍者人気はとどまるところを知らないといった感じです。

さてその忍者、生き方には哲学があるそうです。

その一番は「戦いを避ける」こと。念入りな情報偵察によって生きて帰って報告することが使命であるそうです。

かっこいいのは派手なアクションと目をくらませる神出鬼没なワザばかりではなかったのですね。忍者の哲学こそ、世界の安定と平和に一役買うことができるのではないかと思うのです。究極の勝利は「戦わずして勝つこと」であるのですから。

忍者をさらに広めるためにあの五郎丸選手が起用されるとも。ラグビーというスポーツは個人プレーで勝利できるものではなく、組織のためには自分をころしてコツコツ働くことが大切であるそうで、五郎丸ポーズもそういえば何やら忍者っぽく見えることから、適任と判断されたもよう。

観光に忍者という発想に、忍者のご先祖もびっくりしているかもしれませんが、もっと広げて世界の平和のためにも活躍してくれたらステキなことですね。頑張れシノビのもの!