クチナシの甘い香りが風にたなびく頃となりました。
この花の香りをかぐと、中学生の頃通っていた学校からの道を思い出します。
クチナシに限らずおそらく皆さまもきっと、ある特定の香りから思い起こす「あの日あの時」があるかと思います。
しかも「嗅覚」というものは、唯一「思考」を介さずに「脳」へ神経伝達されるのだそうです。そういわれると納得してしまいます。なぜなら、匂いや香りをかぐと、すぐさま過去の一定の場所やその時の状況を思い出すことがよくあるからです。
この石鹸の香りは、幼馴染みのKちゃんの家で出会った香りだわ、とそのとき遊んでいた積み木の色や形まで同時に思い出したりするものです。
最近は、電車で隣りに座ったご婦人からほんのり香ってきたのが、ゲランのMitsukoの香りだと気づいて、二十歳のときにプレゼントしていただいたことがあった香水のことを何十年ぶりに思い出しました。下さったのは、当時80歳を超えていた従兄弟のおじいちゃんです。二十歳の私がつけるには、ちょっとまだ早いような感じがありました。
香りって不思議ですね。
一瞬にして時空を飛び越えてしまうのですから・・・
さて、日曜日に訪れた杉並公会堂で、ピアニストの小山実稚恵さんのポスターを見つけて、小山さんの全てを知り尽くしているといってもいいような友人のA子さんに嬉しくなって昨日メールをしてみました。
すると、早速お返事をいただきました。
A子さんは、小山さんの演奏や人となりを愛し、小山さんの活動を応援し続けている方でもあるので、演奏会後には小山さんの親族のように一緒にお写真に写ったり、ファン誌にも常に文章が掲載されているような、スゴイ人なのです。
私も一度リサイタルにうかがったとき、演奏後にA子さんのご紹介で小山さんとお話させていただくチャンスに恵まれました。
素人の感想を真摯に耳を傾けて受け止めて下さる、その誠実さに私は心揺さぶられました。一流の方はステキだなとつくづく思いました。
その小山さんが2006年から展開してこられた12年間24回「音の旅」リサイタルシリーズがこの秋で完結することから、何と明日6月28日(水)朝、NHK総合「おはよう日本」7:00台に放送されるのですって‼
そして、A子さんも今年6月のオーチャードホールでのリサイタル開演前にファンのひとりとしてインタビューを受けたそうですので、もしかしたら映っているかもしれないそうです。
25日に小山さんのポスターを見ていなかったら、A子さんへのメールはもう少し先延ばしされたかもしれないし、そうしたら明日の放送は見逃していたかもしれないし・・・
不思議‼
本当に毎日がWonderに満ち溢れています。
実は、先日広尾でランチしたママ友は、翌々日あるニュース番組(新聞にも)に出ていましたし、その同じ会の別のママ友は、2,3年前のやはりそのランチ会のあとすぐのテレビニュースに映っていました。おひとりはある会社の経営陣、おひとりは憲法学者です。いつも絶妙なタイミングに驚いてしまいます。
こんなびっくりが日常に起こることって本当にワクワクします。
さて、今日仕事のあとにお茶する機会を作って下さったY子さんは、A子さんにそのうち会っていただきたいなあと思っている方です。私の中では、Y子さんとA子さんは結びついているのです。どちらも素敵な方・・・
これをご覧いただいているあなたも、きっと不思議なご縁があるのでしょうね。
そして、いつの日かお会いできる日がやってくるような気が致します。
テレビの向こうのこの女の子も、どこかで結びついているに違いありません。
壁なんてないんですから。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。