そろそろ皆さんお気づきだと思いますが、私、実は相当なミーハーです。
芸術というと聞こえがよいのですが、芸事が大好きなのです。
これは先日の日曜日の母の七回忌で知ったことなのですが、私が高校生の時に亡くなった父が実は役者をしていたということにも由来するのかもしれません。
さて、今晩キンスマという番組で、YOSHIKIを特集していました。
X JAPANのリーダーのYOSHIKIです。
彼のあまりにドラマチックな人生は全てにおいてスケールが大きいことがわかりました。
「魂の叫び」とも呼べるような劇的な人生です。
裕福な呉服屋の家庭に生まれたものの体が弱かった息子を喜ばそうと、YOSHIKIの父は毎日が誕生日のようにプレゼントを買い与えていたそうです。
そして役者だった父は音楽にも造詣が深くて、ピアノを弾きたいという息子の願いをかなえてあげます。
天から与えられた才能は幼くして開花したのです。
ところが彼が10歳の夏、父は突然亡くなります。それが自殺だったことを知るのはずっと後になってから。
それからというもの、彼は「死」と向き合って生きることになります。
人は生まれてから「死」に向かっているのだ、というのはある意味真実ではあるけれど、あまりに過酷な現実を引き受けてしまったとも言えますね。
「生きる意味」を求めて色々なことをしたそうです。
ドラムとの出会い、幼馴染みToshIとのバンド結成・・・
成績はトップクラスなのに学校の枠組みに縛られることに反発して不良にもなり、ロックのバンドも結成。
そこには幼馴染みのToshIがいました。
母から借金して作ったアルバムは大成功。これまでにない記録を作り、ヴィジュアル系という新たなジャンルもおこして次々と偉業を達成していく一方、ToshIの洗脳やHIDEの死などの壮絶な出来事をこれでもかと経験します。
ドラマチックな彼の人生は、名曲ENDLESS RAINの中の「全ての憎しみと全ての悲しみを忘れさせて」というフレーズそのものです。
天皇ご即位の時のピアノ披露という晴れやかな場での活躍と、消えることのない悲しみ。
そういった並外れた人生を歩むことを彼の魂は選んでいるのだろうなと私は考えます。
壮絶、とひと言で表わすにはあまりにスケールが大きいです。天才YOSHIKIと同時代に生きていることに深く感動を覚えます。
それにしても、夫の死を乗り越え、店を切り盛りし、YOSHIKIを支え続けたお母さんの存在はすごいなぁ。
お母さんの存在なくして「X」は誕生しなかったのだから。
本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。